Opening Speech:NewsPicks 小西悠介

NewsPicks 小西悠介
入社式はNewsPicks新卒第1号で、現在はPremium法人チームのリーダーを務める小西悠介がスピーチを贈りました。そのサマリーをお届けします。

僕もまだ8年目で大したことは喋れないけど、どんなふうにユーザベースで過ごしてきたのか3つのポイントとともに話します!
1)今にフォーカスして働く
僕が新卒で入社して1年後に、Quartzの買収がありました。僕が日本事業を担当することになって試行錯誤しながら取り組んでいたら、Quartz事業が売却されることになり、さらに創業者の梅田さんが退任。その後、NewsPicksの初代編集長だった佐々木紀彦さんが退職、さらに昨年末にはずっと僕を育ててくれた坂本さん(坂本 大典/元NewsPicks執行役員)も退職されました。
何が言いたいかというと、この8年間でめちゃくちゃ環境が変わったんですよ。
皆さん、未来に希望をもって入社してくれたと思うんですが、ユーザベースってめちゃくちゃ変化が早いので、未来を思い描いてもその通りにいかないことってたくさんあると思うんですね。
でも「今」にフォーカスして過ごしたら、すごく楽しく働くことができた。なので、わからないことが多い未来のことをあれこれ考えるのではなく、「今」にフォーカスすることをオススメします。
2)同期とのつながりを大切に
ユーザベースは変化がめちゃくちゃ早いけど、変化って苦しいこともあると思うんです。そんなとき、ここにいる同期のことを思い出してほしい。
僕の同期は2人いて、1人はSPEEDAの松井くんで、もう1人は退職しちゃったんだけど上野さん。でも、この3人はすごく仲がいいわけじゃないんですよ。毎日LINEしているとか全然ない(笑)。たまに飲みに行ったり、僕が松井くんに車で送ってもらったり、そんな感じ。でも、2人の存在は僕にとってすごく大事なんです。
今年の新卒メンバーは、エンジニアやデザイナー、ビジネスサイドといろいろなメンバーがいるし、この8人でいいことも辛いことも共有して、助け合っていってほしい。利害関係なしで相談できる仲間って、社会人になるとなかなかできないんですよ。だから新卒8人、ぜひみんなで助け合っていってください。そうすればユーザベースで過ごす時間が、きっとすごく楽しくなるはずです。
3)周りの異能から学ぼう
ユーザベースには本当に「異能は才能」──めっちゃ面白い人がいっぱいいるので、みんなからいろいろなことを学んで仕事をしていけると、すごく楽しくなると思っています。
僕もこれまでいろいろな上司のもとで働いてきましたが、梅田さん(梅田 優祐/ユーザベース共同創業者)と麻生さん(麻生 要一/AlphaDrive CEO)は全然違うし、坂本さんと赤澤さん(赤澤 剛/AlphaDrive CTO)も全然違う。本当にいろいろな先輩たちからたくさんのことを学んだ8年だと思っています。
職種の垣根を超えて、多様な異能をもつメンバーからいろいろなことを学んでほしい。そうすれば、仮にユーザベースを卒業することになったとしても、その後の人生にもめちゃくちゃ活きてくると思います。いろいろな人と関わりながら、ぜひ楽しいユーザベースライフを送ってください!
リーダーから贈られた本たち
入社式では、新卒メンバーの自己紹介と所信表明に続き、それぞれの所属チームのリーダーが、新卒メンバーに本を贈るのが恒例になっています。ここではリーダーから贈られたメッセージと書籍を抜粋してご紹介します。
NewsPicks Event Unit

新卒 倉本達樹(左)・NewsPicks Event Unitリーダー 若林恵(右)
私が贈るのは『プロデュースの基本』という木崎賢治さんが書かれた本です。この方は、一世を風靡するような歌詞を、昭和から現代まで生み出し続けている方で、50年にわたる彼が得た経験、プロデュースにあたる際の処世術やコミュニケーション能力、対話力や向き合う力のようなものが、さまざまな具体例とともに書かれています。
私自身、ここに書かれていることが全部できているわけではなく、改めて「そうだよな、こんな風にするべきだよな」と気が引き締まるような一冊です。今回選書するにあたり、改めて読み返して、たくさんアンダーラインを引きました。
これまでインターンとして約2年、プロデューサーというよりはアシスタント側の仕事を担ってもらってきたけど、これからは自分でリードすることも増えていきます。
この本を読むと、ワクワクする仕事をたくさんつくるために必要なのは、技術ではなく、まず「向き合う力」なんだよ、ってたくさん伝わってくると思います。プロデュースに必要なマインドを改めて持ち直し、これから仕事に向き合ってほしい。そのマインドを持って、皆さんが驚くような良質なアウトプットを、ぜひみんなでつくっていきましょう!
NewsPicks Product Design Team

NewsPicks Product Design Teamリーダー 鳥居大
改めて入社おめでとうございます。そして、NewsPicksを選んでくれてありがとう。
僕が贈りたいのは『僕は君たちに武器を配りたい』という本です。著者の瀧本さんは残念ながら2019年にお亡くなりになってしまったんですが、NewsPicksでも特集しているので併せて読んでみてください。
僕はこれまでいろいろなメンバーのマネジメントをしてきましたが、実は新卒のデザイナーを見るのは人生初です。でもデザイナー以外の新卒は見たことはあって、新卒で気負いすぎて、頑張り方を知らずに頑張りすぎちゃって、息切れしていく新卒を何人か見てきたんですね。
頑張ることを否定はしないけど、頑張り方をちゃんと学んでから頑張ったほうがいいんだろうなと常々思っていたので、ぜひこの本を読んでみてほしいと思って選びました。
この本に書いてあるのは「ルールを知った上で戦いましょう」ということ。特に資本主義について書かれている部分──自由経済の中で、僕たちは行動として何をやっていかなければならないのか。デザインはあくまで手段です。デザインに限らず、自分らしい武器を身に着けて、資本主義をサバイブしていってほしいと思います。
FORCAS Marketing Team

FORCAS Marketing Teamリーダー 半澤瑞生(左)・新卒 關根ゆめ(右)
改めて入社おめでとうございます!
私たちの身の回りには、ユーザベースのThe 7 Valuesにもある「自由」と「責任」とか、量と質、マーケティング戦略でよく言われる空中戦と地上戦、ライフとワークなど、両軸・両極の選択肢が数多く散らばっていると思っています。
その中で、たとえば新卒のみんなが「新卒」という機会をどの企業で過ごすのか、ユーザベースに入社するのかしないのか、とか、セミナーのバナーの色を黄色にするのか、緑にするのか。自分の感じた違和感を、チームのみんなに言うのか言わないのか──こうした大小さまざまな選択肢がありますよね。
これからたくさんの選択肢を前に、選ぶことに躊躇することもあるだろうし、自分がダメだなと凹んだり、もがいたりすることもたくさんあるはず。でも、いま自分が持っているカードを使って行動していく、そのアクションの積み重ねでしか、その先の景色は見えないと思うんです。
今日たくさんのリーダーが、今後のヒントになりそうなこと、道標になりそうな話をしてくれます。それを参考にしつつ、ぜひ自分らしい好奇心と突破力でいろいろなことを乗り越えていってください。
強みだけでなく弱みも含め、キラキラ輝く毎日を過ごしてくれると嬉しいです。これから一緒に頑張っていきましょう!
Uzabase Content Partnership Team

Uzabase Content Partnership Teamリーダー 伊澤太郎
私が贈りたい本は『GRID やり抜く力』という本です。社会人として一番大切なのは、結果を出せるまで「やり抜く力」だと私は思っています。人間として大切なことは他にもいっぱいあるけどね。
「やり抜く」ということに関して、どれだけ高い基準を最初に持てるか。これはユーザベースでのキャリアだけでなく、その後の人生自体にも大きく影響すると考えています。
この本では「やり抜く力」を「情熱」と「粘り強さ」の2つからなると定義しています。「情熱」は最初からあるものではなくて、物事に取り組む中で、時間をかけて徐々に大きくなっていくものだと説明していて、まさにその通りだと思っています。最初から情熱のある人はいません。まずは、これからの仕事に必死に取り組む中で、自分が本当に頑張れると思うものを見つけ、それに対する情熱を育んでほしいと思います。
私はリーダーとして、かずさんが難しいことやうまくいかないことに直面する中でも、やりがいや喜びを持って頑張っていけるような環境をつくっていきます。一緒に頑張っていきましょう。
AlphaDrive プロダクト本部

AlphaDrive プロダクト本部 Divisionリーダー赤澤剛(左)・新卒 佐藤一徹(右)
AlphaDriveの開発組織を本格的に立ち上げてから約2年になりますが、初めての新卒として入社してくれて本当にありがとう。私たちをファーストキャリアに選んでくれて、本当に嬉しいです。
僕が勧める本は2冊あります。というのも、最初に紹介しようと思っていた『1日1つだけ、強くなる』という本が、もう紙の新刊が買えないらしくて。で、もう1冊これも好きな、ときどさんの『努力2.0』を選びました。
私が伝えたい要点は、「いい感じに自分を追い込んで、いい感じに限界に近づいて、いい感じに生き返って、トータルではサスティナブルにやっていきましょう」ということです。これから社会に出て、無差別級の長い戦いが始まると思うんですよ。誰かを蹴落とすって意味じゃなくて、生き残るという意味で。
その戦いの中で、モチベーションって基本的に「加点」要素だと思っているんです。で、モチベーションを成果に影響させないって私は無理だと思っているんです。必ず影響する。そのときに何がポイントかというと、モチベーションがめちゃくちゃ低いときでも、サイコロを振ってコンスタントに4と5を出し続けるのがプロであって、時々6を出すけど1も出す、みたいなのは全然プロじゃないってこと。少なくとも僕はそう思っています。
で、この本はずいぶん昔に読んだので詳細は覚えていないんですけど、そういう役立つようなことが書いてあったはずです(笑)。
若いときって、本当に追い込んだら追い込んだ分だけ成長するんですよ。その成長係数が高くて、僕より全然ジャンプアップすると思うんですよね。それって当たり前で、やっぱり肉体的な「若さ」もアドバンテージなんです。だからこそ追い込んでほしい。
自分自身がサスティナブルに働くこと──会社単位では利益と売上を立てていて、自分自身は楽しいと思えていることって、自分がラクをしているって意味じゃなくて、お客様にいいサービスを提供するための合理性、必要条件なんです。
自分が疲弊しなければ続けられないサービスって、お客さんに対して不誠実。だから自分を追い込んでほしいというメッセージも本心から伝えつつ、トータルではサスティナブルなことを一緒にやっていきたいです。
改めてAlphaDriveへようこそ。AlphaDriveとユーザベースを利用して、どこでも通用するエンジニアになって、いつでも羽ばたける状態にどんどんなってください。それでも「AlphaDrive、いいな」って思って、選び続けてもらえるよう僕らも頑張ります。
NewsPicks Community Team

NewsPicks執行役員 CCO 佐藤留美(左)・新卒 重村 真輝(中央)・Community Teamリーダー 佐藤裕美/スピーチは佐藤裕美
私が贈りたい本は『人を動かす』です。読んだことのある方も多いかもしれないですね。「人を動かす」って聞くと、何だか上から言われるように感じるかもしれません。でもそうじゃなくて、いろいろな人と価値を共創していくためにはどうすればいいのか? ということが書かれている本です。
「人と会うときは笑顔でいましょう」とか「人の名前をちゃんと覚えましょう」「人の間違いを指摘する際は、指摘するだけでなくポジティブなこともいいましょう」とか、当たり前のことしか書いていませんが、その当たり前のことが大事だし、意外とできていないと思うので、ぜひ実行してほしいと思っています。Community Teamは本当にいろいろな人と関わる部署なので、いろいろな人と価値を一緒につくってほしい。
重村さんを採用する際に他のインターンの方からも話を聞いたんですが、「めっちゃいいやつ」って評価しか出てこなくて、本当に「無敵のリーダー」になれると思いました。「無敵」っていうのは、敵をつくらない、みんなを仲間にすること。
正義をかざすリーダーではなく、いろいろな人を巻き込んでいける新しい時代のリーダーのロールモデルになってくれると期待しているので、ぜひ一緒に頑張っていきましょう。よろしくお願いします!
NewsPicks Web Reader Experience Unit

NewsPicks Web Reader Experience Unitリーダー 大森亮
西さん(新卒メンバー)とは昨年9月頃からインターンとして同じチームで働いてもらってきました。人となりはすごく穏やかなんですが、仕事ではいろいろなことに積極的に挑戦していく素晴らしいエンジニアだと思っています。
以前、「ハッカソンでチームを結成するけど、プロダクトをつくり切れない経験を何度かしている」と聞いたので、この『LEAN UX』という本を紹介できればと思います。
最近チームでも輪読会をやったんですが、この本はエンジニア向けの本というだけでなく、デザイナーやPdMやエンジニアが、どうやってユーザーに向き合ってプロダクトを開発するのか、といったチーム開発が学べるすごくいい本だと思います。
この本に書かれていることをチームで取り入れるトライをしているので、一緒にいいプロダクトをつくっていきましょう。これからよろしくお願いします。
Uzabase Product Division

Uzabase 執行役員 SaaS事業CTO 林尚之
まずプロダクトチームに入っていただき、ありがとうございます。
プロダクトチームの特徴は、アジャイルという文化だと思っています。技術もそうですが、組織をどうやって良くしていくか? みたいなところもいろいろ経験できると思いますし、塚田さん自身の価値観の変化も含め、今後いろいろな可能性があると思うんですよね。
最高な自分になるための経験をプロダクトチームで積んでもらえればと思いつつ、この本を送ります。ちょっと専門的な話になるんですが、単体テストについての本です。
プログラミングを書く上で、単体テストは品質を担保するためではなく、設計を洗練させるために書くものだと僕は思っています。それがすごく分かりやすく詳細に書かれている本を贈りたいと思います。この本を読みながら、ぜひ最高な自分に近づいていってもらえればと思います。
Closing Speech:Co-CEO 佐久間 衡
最後はユーザベースグループのCo−CEOである佐久間からのClosing Speech。そのサマリーをお届けします。

Uzabase Co-CEO 佐久間衡
皆さん、入社おめでとうございます!
先ほど小西さんが同期のつながりの話をしてくれたと思いますが、私はそんなに好きじゃなくてですね。

えっ(笑)
同期はとても大切なつながりなのは知っています。でも、仕事ってもっと自由でいろいろなつながりがつくれると思うんですよ。新卒・中途入社とか、何年在籍しているかとか関係なくて、ひとつのことに一緒になって向かって、真剣にぶつかって──仕事ってめちゃくちゃ辛いじゃないですか。
ユーザベースには、皆さんが言ってくれた通り素晴らしいカルチャーがある。でも「異能は才能」とか「自由主義で行こう」ってめちゃくちゃ難しいと思うんですよ。
バックグラウンドが多様な人が揃っているから、いろいろ好き勝手言うわけですね。だからコミュニケーションで辛いことって結構あるんじゃないかなと思います。私にもあります。
ただ、「このプロジェクトで、こういうことを達成しよう」とか「開発でこうしよう」とか、目的が揃って、本来すごく異なるバックグラウンド、異なる価値観を持つ人たちが、一瞬分かり合える瞬間ができるんですよ。それがすごく楽しい。
真剣にぶつからないとその域には行けないので、本当に真剣に仕事をしてほしい。その真剣な仕事の中、一瞬分かり合える、共有できるコトを通じて、一生のつながりができると思っています。
私自身、新卒で入った前職でたくさんの人に出会って、その出会いが今の自分をつくっている部分がすごくあります。
たとえばユーザベース創業者の新野さんと梅田さん(新野 良介・梅田 優祐)。彼らと私は前職で同僚だったんですが、そんなに一緒に仕事をしたことはなかったんです。なので私がユーザベースの選考を受けたとき、最初は落ちていたらしいです。私の面接での印象は「なんか冷たそう」だったらしくて。まぁ冷たそうじゃないですか(笑)。
でも前職の同僚でもう1人、前CFOの村上さん(村上 未来/現 株式会社somebuddy 共同代表)という人がいて。彼と私はガッツリ一緒に仕事をしていたんですよ。苦楽というか、苦・苦・苦をともにしてきた人で、私が「なんか冷たそう」って選考に落ちかけたときに、「いや、そんな冷たいやつじゃない。めちゃくちゃ面倒見がいいやつなんだよ」みたいなことを言ってくれたらしいんです。
それで今の私があります。
最近私が一番一緒に仕事をしているのは今年からSaaS事業のCOOになった太田さん(太田 智之/執行役員)なんですが、彼は私の新卒時代の上司で、私のダメなところをたくさん知っているし、一緒にたくさんのプロジェクトをやってきた人です。
他にも、前職の採用責任者と一緒に仕事をしたり、MIMIRの代表でSPEEDA事業の共同代表を一緒にやっている川口(川口 荘史/SPEEDA事業執行役員)もUBSで一緒に仕事をしてきました。あ、そういえば川口は同期ですね。皆さん、同期のつながりも大事です(笑)。
前職以外にも仕事を通じてたくさんのつながりがあります。やっぱりそういう仕事のつながりって、本当に裏切らないと思うんですよね。
仕事は辛いこともあるけど、結構楽しい。楽しむコツは、本当に真剣に仕事をすることだし、真剣な仕事をすると人のつながりができる。そのつながりは本当に裏切らない。会っていないまま5年・10年経っても、むしろ強くなったりするんです。
たとえばSPEEDAの営業で会った方が、5年後に役員になっていて、「あのときはこのプロジェクトができなかったけど、今ならできるから一緒にやろう」みたいな話になる。こういったことは、めちゃくちゃたくさんあります。
だから私は毎日すごく楽しいし、真剣な仕事を一緒にやることでできるつながりは本当に宝物だし、人生を豊かにしてくれると思っています。
なので私が言いたいことはひとつ。私と一緒に仕事をしましょう。
冒頭に挨拶した小西さんとも今一緒に仕事ができています。NewsPicks法人事業の成長のために、真剣にぶつかりながら仕事をしている。彼と私のつながりは今できはじめている。
新卒とか新卒じゃないとか関係なく、ユーザベースは本当にフラットなので、ぜひ一緒に仕事をしましょう。
最後にみんなで記念撮影!

改めて、ご入社おめでとうございます! これから一緒にPlayBusinessしていきましょう!