入社の決め手は、オフィスで偶然耳にした「本音」の会話
大学の友人がここでインターンをしていたのがきっかけです。同じサークルの先輩もいたので、自分のいたコミュニティと親和性が高そうだな、自由で面白そうだな、というイメージがありました。
LinkedInを見ていたら、大学の先輩を見つけて。唯一のOGだったので繋がり申請をして「興味あります」と伝えたら、カジュアルにお話する流れになって。みのりさん(松尾 みのり/元ユーザベース新卒採用担当)との2on1面談を経て、2日間のインターンシップに参加しました。
もともとNewsPicksは知っていて、無料会員として読んでいました。でも、ユーザベースという社名やSpeeda、MIMIRといったサービスは知らなかったです。
入る前に、まずHRハンドブックを読み込んできたんです。まだ22、3歳ですけど、自分が人生で大事にしたいなと思うことがそこに書いてあって。
「直接コミュニケーション取ることを恐れるな」という部分です。あそこがもう、刺さりすぎて。「ステキ!」と思ってインターンシップに来ました。まずはおしゃれなオフィスに「わあ、すごいな」と思って。入社当初にオフィスツアーがあったんですけど、そのときにオープンなスペースでメンバーの方が会議しているのが聞こえてきたんです。

あるメンバーが「Aさん、今、本心で言ってなくない? 本当に思ってること言ってほしいな」みたいに話しているのを耳にして、「え、書いてあることと一緒じゃん! ちゃんとやってる!」って(笑)。新卒採用を受けていると、いろいろな会社が採用サイトに、実際とはちょっと違う”良いこと”をたくさん書いてるじゃないですか。でも、ここは本当に一致してるんだなって。そのときに「あ、ここいいな」って思いました。
他社との決定的な違いは「人」への向き合い方
はい。特にこだわりはなかったんですけど、なんとなく成長スピードが速そう、ワイワイしてて面白そう、という感じで受けていました。あとは外資も少しだけ。いわゆる日本の大企業は受けていないです。
決め手は、野口さん(野口 知佳/執行役員 スピーダ事業 エキスパートリサーチ担当)との出会いです。面接のときにお会いしたのが最初で、エキスパートリサーチ事業の話を聞きました。実は私、以前インターンをしていた会社で、副業を斡旋する人材マッチングのサービスに携わっていて、すごく辛い思いをした経験があったんです。
「このAさんは、B社とは合ってなさそうだな」と思っても、数字のためにマッチングさせないといけない、という状況があって。それがすごく辛かったんです。それに、インターンの枠を超えているような仕事にもチャレンジさせてもらい、期待になんとか応えたいと思っていたんですが、当時の上司が怖くてあまり会話ができず、なかなか相談できなくて……。怖くても頑張って直接話すことの大切さや、嫌なことがあっても「今はここで困ってます。本当はこうしたい。だからあなたの力が必要です」と伝えるコミュニケーションを学んだ経験でもありました。
なので、その経験から人材マッチング事業には少し嫌なイメージがあったんですね。でも、野口さんと話したときに、「とはいえ、たぶん八枝ちゃんは人に興味があって、人の可能性を応援したいっていう気持ちがあるんだと思う。ここではそういう辛い思いはさせないし、している人はいない。もし合うなって思ってくれたら、ぜひ選考に進んでほしい」と言ってくれて。それが、自分がこの会社を「好きだな」って思った最初の決め手だったと思います。

あとは、HRハンドブックへの共感と、選考や面談でお会いした社員の皆さんに本当にいい人がたくさんいたことですね。村田依子さん、清田有紀子さん、なーりーさん(佐藤成美)などなど。皆さんMIMIRに所属していると知ってからは、もう「MIMIRで選考を進めたい!」という気持ちでした。


はい。最終選考の前くらいに、その企業出身の田口さん(田口 槙吾/元ユーザベース執行役員)と面談させていただく機会があって。すごく優しくて、具体的な話をたくさんしてくれたうえで、「なぜユーザベースがいいか、なぜ前職を退職したのか」という話もしてくださって。田口さんとお話しできたのも大きかったです。
田口さんの話を聞いていて、なんていうか……迷っていた企業には、私が入らなくても良さそうだな、って思ったんですよね。営業成績を達成するため、という側面が見えてしまって。それだと、私じゃなくてもいいんじゃないかなって。でも、ユーザベースはまだ何の実績もない、ポテンシャルしかない新卒の私に、「私と働きたい理由」を面談でたくさん挙げてくれたり、「待ってるよ」って何度も言ってくださって。「この人たちと働きたいな」と思って入社を決めました。
衝突から生まれた、かけがえのない同期との絆
良くも悪くも、あまりないですね。「景色の交換」という言葉がよく使われますけど、それは本当に毎日起きてるなって思います。テキストでも口頭でも「景色」という言葉をたくさん聞きますし、書いてあることがそのままだなと。チーム間で連携するときに意見がぶつかることはあっても、「景色の交換」という魔法の言葉で、お互いの正義を理解しあう形でぶつかり合っているのがすごく素敵だなって。社会人としてコミュニケーションの取り方を勉強させてもらっています。
大きな失敗はパッと思いつかないんですけど、壁という意味では、やっぱり同期のカンタとの話が大きいです。


はい。彼は同じチームに配属された唯一の同期で、MIMIRにとっても初めての新卒採用(※)。「失敗できない」というか、皆さんからの期待も感じていました。でも頑張りたい! って思ったら、横にクセ者がいる、みたいな感じで(笑)。うまくやっていかないといけない気持ちと、めちゃくちゃマインドを取られるからもう自分に集中しよう、という気持ちの間で、すごく葛藤がありました。
MIMIR(ミーミル株式会社)はユーザベースのグループ会社
入社して3ヵ月間くらいですね。当時は、彼がそんなに葛藤しているなんて正直知らなくて。「尖っているだけだ」と思っていたんです。だから、先輩にも相談したうえで、もう私は自分の道を行こう、彼と向き合うのはやめて、彼のトゲが刺さらない距離で仕事しよう、って決めていました。
でも、やっぱり彼が持っている感性や考え方って、同じオンボーディングを受けていても感じ方が全然違って、180度違う考え方を得られる貴重な存在だとも思っていました。そんなときに、新卒の成果発表会後の飲み会で、同期の太郎(朝比奈 太郎/Speeda Product本部所属)が「お前ら、ちゃんと話せよ」って場を設けてくれて。

それが転機になりました。彼と向き合うのをやめなかったことが、今の関係に繋がっているのかなと思います。彼の人間性がおかしいわけじゃないことは分かっていましたし、何より、私が「両思いだ」と思って入ったこの会社に彼もいるということは、何か通じるものがあったからのはずだって。採用を信じていた部分が保証になっていたのかもしれないです。「理解しあえたら、もっと面白くなるんじゃないかな」って。
はい! 対話ができるようになったし、彼のトゲも丸くなったと思います(笑)。当時は本当に辛くて、仕事に集中できなかったり気持ちが沈んだりもしましたが、今は本当にいろいろ話せる仲になりました。
「人にフィットするんじゃなくて、お客さんにいい仕事してたら信頼してくれるよ」
前のチームの先輩、寺前さん(寺前 梨央/Research Enterprise Teamリーダー)にかけてもらった言葉がすごく心に残っています。当時、同級生と飲みに行くと、テレビ業界でADをやっている子が「全然寝てないけど、任されたプロジェクトが面白いんだよね」みたいな感じで、すごくキラキラした話をしていて。それに比べて、自分はこのままでいいのかな、頑張りが足りていないんじゃないかなって、ちょっと悩んだ時期があったんです。
その話をしたときに、寺前さんが「目先のキラキラとか成果に踊らされたらダメだよ。今は学んだことを再現性を持って、当たり前にできるようになることがすごく大切。そのキラキラした話は、結局先輩の成果でしかないんだから、八枝ちゃんは気にしなくていいよ」って言ってくれて。それがすごく刺さりました。そこからは、当たり前のことを一生懸命やる、ということを大事にしています。

あとは、リーダーに言われた言葉も大きいです。社内の人間関係で少し悩んでいた時に、「どうやったらチームで認めてもらえますかね?」って相談したら、「八枝ちゃんは人にフィットするんじゃなくて、お客様に対していい仕事してたら、周りは信じてくれるし、信頼してくれるよ。人に合わせていたら大変だし、ブレブレになっちゃうから」と言ってもらって。
はい。「そりゃそうだ」ってなりました。そこからは、人に合わせたり、認めてもらおうとしたりするんじゃなくて、お客様に認められるように、挑戦して失敗して強くなって、信頼されるような人になりたいなって思うようになりました。尊敬できる先輩の背中を追いかけるようになった、という感じです。
「責任は俺が取る」その一言が挑戦への背中を押す
「迷ったら挑戦する道を選ぶ」です!

当時所属していたチームのリーダーである大沼さん(大沼 雄史/Research Pro Firm Teamリーダー)が、そうさせてくれているからです。「責任は俺が取るから、八枝ちゃんが考えた通りやってきていいよ」って言ってくれるんですよ。
たとえば、クライアントがあるエキスパートの方との面談を希望していても、その方が最近活動がなかったり、備考欄に「過去にトラブル経験あり」とか書いてあったりすると、ちょっと躊躇するんです。でも、「大丈夫!」って背中を押してくれる。実際に電話をかけてみて、少しキツい言い方をされたり、すぐに切られたりしても、「OK、ナイストライ!」って言ってくれるんです。
そうなんです。クライアントへのコミュニケーションも同じです。「これ、やらない方がいいですかね?」みたいなときも、「いや、やった方がいいと思う」って。いい意味で失敗させてくれる。チャレンジを重ねることの方が大事だ、というスタンスでいてくれるので。
正直なところ、入社前は「1年目でどうやって責任を取るんだろう?」って分からなかったんです。でも、1年くらい経て、「責任」というのは、自分のタイトルや現在地に与えられた役割、求められていることを果たすことであって、別に何か大きな責任を取らないといけないわけじゃない、と理解してからは、あまり悩まなくなりました。
就活の軸は「自分らしさ」。妥協しない会社選び
「自分らしくいれる環境を選んでほしい」って伝えます。後輩からも「どうやって会社を選んだの?」とか「A社とB社、どっちがいいと思ますか?」って聞かれるんですけど、自分が一番自分らしく過ごせる、活躍できるって想像できるところに入ったらいいよ、と伝えています。
はい。この会社の選考では、たくさんの方と面談させてもらえたのが本当に良かったです。回数を重ねるたびに、「いい人がたくさんいるな」「皆さんが言っていることに共通点があるな」と感じられて。だから、自分らしくいれそうなところを、諦めないで探してほしいです。
深掘りの仕方が、すごく自然で上手だったんだと思います。自分の経験とバリューを照らし合わせるような面接だったので、経験を話すだけでよかったというか。型にはまってない感じがありました。採用目標を達成するため、とかじゃなくて、ちゃんと「人」を見てくれている感じがしましたね。
うーん、「カオス」を楽しめない人ですかね。「なんとかなるやろ」みたいなのがないと、ちょっと難しいかもしれません。組織も状況もどんどん変わっていくので、その変化を楽しめる人じゃないと。言われたことだけやっていればいい、とか、同じ仕事をずっとやり続けたい、という人には向いていないと思います。
「人の挑戦をエンパワーする」です! この事業に携わって、人の挑戦を応援したい、という気持ちがすごく強くなりました。挑戦することで自信を持ったり、笑顔になったりする人を増やしたい。挑戦する人の背中を押せる存在でありたいです。

編集後記
八枝ちゃんにインタビューするとき、一番聞きたかったのがカンタくんとのエピソード。彼の景色を聞かせてもらって、八枝ちゃん側の景色も知りたいなと思っていたので、今回話してもらえてよかったし、同期としてステキな関係性だなと思いました。
個人Willの話も含めインタビューしていて、八枝ちゃんは本当に「人」が好きなんだなぁと感じます。たくさんの先輩メンバーの名前を挙げてくれたので、名前の挙がったメンバーの感想が楽しみです。








