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挫折の経験が「どんなときも諦めないこと」を教えてくれた(2019年入社 FORCAS Inside Sales Division 勝山 航陽)

挫折の経験が「どんなときも諦めないこと」を教えてくれた(2019年入社 FORCAS Inside Sales Division 勝山 航陽)

ユーザベースの歴代新卒メンバーにインタビューする「New Generations」シリーズ。第15弾は2019年入社、FORCAS Inside Sales Divisionの勝山 航陽さんです。

インターン時代から、SPEEDA、FORCAS Sales、FORCASと複数のプロダクトのセールスポジションを担当してきた勝山さん。そんな彼に新卒キャリアとしてユーザベースを選択した理由や、インサイドセールスという職種の魅力について聞きました。

勝山 航陽

勝山 航陽KOYO KATSUYAMAFORCAS Inside Sales Division

群馬県出身。国際基督教大学 教養学部 アーツ・サイエンス学科卒業。中高時代はサッカー部に所属。大学在学中に知人の紹介でユーザベースに出会い、SPEEDA インサイドセールスの...

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ユーザベースに入社したきっかけを教えてください。

ユーザベースでインターンとして働くうちに、ビジョンに共感し、人の良さに気がついたことですね。就職活動をしていく中で、働く上で何か「軸」があった方がいいんじゃないかと思うようになって。そのときに軸になると考えたのがこの「ビジョン」と「人」のふたつでした。
 
どんな仕事に就いても、泥臭いことや「何のためにこれをしているんだろう」と思うことをしなければならないことはあるものです。その際に「これは何につながっているか」と立ち返れるものがあることが、すごく重要だと思いました。

僕にとってはそれが「ビジョン」であり、「その会社がどんな社会を目指しているか」にどれだけ共感できるかが大事なのではないかと考えたんです。なので、ユーザベースの旧ミッションである「経済情報で、世界を変える」に共感したのが入社した理由のひとつですね。

「人」に関しては、どんなところが良かったんですか?

ユーザベースの人たちは、仕事に対して妥協がなく、強度を持って取り組んでいるところですね。就職活動やサマーインターンでいろいろな企業を見ていく中で、何かうまくいかなかったとしても、その原因を考え、「次はどうしたらいいか、それを次にどう生かしていくか」を考えられることがすごく大事だなと思うようになりました。
 
特に新卒での経験が今後の基礎になってくるからこそ、1社目はそんなふうに考えられる人たちがいる企業で働きたい。そう思うに至ったときに、当時ユーザベースでインターンをしていたこともあって「それってこの会社じゃない?」と気がついたんです。今でこそ正直に言いますが、当時は新卒でユーザベースに入ろうとは思っていなかったんですけどね(笑)。
 
それに、人との距離感の取り方も絶妙で。インターンで入った頃は右も左も分からなかったけれど、いい意味でそっとしておいてくれて、自分で考えるようにしてくれた。でも、「分かりません」と手を挙げたら、自分の仕事の手を止めて教えてくれる人たちがいる。この距離感が、ファーストキャリアとしては絶妙でしたね。

勝山さんは、インターンの頃からインサイドセールス(以下、IS)だったんですね。

はい。もともと、ISを希望していたんです。私は留学から帰国後、友人と一緒に団体をつくって1年間キャリア教育に取り組んでいました。そこでは自分たちのプロジェクトを高校に営業しに回っていましたが、自分だけうまくいかなくて......。

理由を考えたら、相手の課題を全然掴めていなかった。いろいろな人に相談していたら「ISなら、電話とメールでそこを磨いていける」と聞いたんです。「インターンでISを経験したい!」と思っていろいろな企業を見ていく中で、ユーザベースと出会いました。
 
正直、何の会社かよく分かってなかったんですが(笑)、面接担当の方が非常に熱心で、面接にもかなりの時間を割いてくれることに感動して、ユーザベースに決めました。

ターニングポイントがあれば教えてください。

挫折した経験ですね。大きくはふたつあるんですが、ひとつは入社後、SPEEDAのISとして3ヶ月くらい全然数字を出せなかったときです。必死で取り組んでいたけれど売上につながらず、「誰にも貢献できていない」という無力さがすごくしんどくて。その先にあるビジョンを考えるからこそ、貢献できていないことが苦しかったです。

その3ヶ月の後、なぜ売上につなげられるようになったんですか?

日々、いろいろな人に「何が足りないのか」を相談させてもらいました。細かいトークや商談事前準備、お客様理解という観点でのビジネス理解など、自分に足りてない部分を、厳しいことも含めてたくさんアドバイスしてもらった。それを1つひとつやり遂げていった結果、2ヶ月後には、当時入社メンバー最速で「MRR(Monthly Recurring Revenue:月次経常収益)100万円」というSaaSの中ではひとつの基準を達成することができたんです。
 
この経験があったから、苦しいときでも「取り組み続けること」がめちゃくちゃ重要だと思うようになりました。そのときに結果が出なくても、行動を起こさなければその後の結果も絶対に出ないことも学びましたね。
 
もうひとつの挫折は、新規事業であるFORCAS Salesの立ち上げのときです。ISとして1件も受注が生まれなくて、貢献できないのに給料をもらうことがしんどくて……このときが一番つらかったですね。でも、以前に3ヶ月間売上につなげられなかった経験があったから、このときも頑張れました。
 
「あのとき、あんなに苦しかったもんな」と思える経験は、すごいターニングポイントだと思うし、一番大きな成長につながったと思っています。おかげで今も、ISをしていて「この企業にアプローチするのは難しくない?」と思うことがあったとしても、価値を提供できることに幸せや喜びを感じるんです。

ISの魅力を教えてください。

ISの仕事は、お客様との会話を通して、お客様の理想と現実の本質を引き出し、その理想と現実のギャップに対して、何かプラスになる行動を働きかける仕事です。
 
ネットなどで「インサイドセールス」と検索すると、「つらい」「大変」などといった検索結果が出てきますが、私は非常に可能性のある職種だと思っています。

営業(フィールドセールス)は売上数値を目標としますが、ISは「商談が1件取れた!」というよりも、「お客様に価値を提供できた」といった感覚です。どんなプロダクトも、使っていただかなければ意味がない。そう考えると、まずは使ってもらえるように契約を取っていかなければなりません。
 
だからこそ、このISで価値貢献の機会をつくっていくことが最大の「For You」だと思うし、「お役に立てる機会をつくっているんだ」と思いながら仕事ができるのは、すごく幸せなことだと思っています。
 
それに、ISで得られるスキルはサービスを売るだけでなく、ものをつくるときも、人を育てるときにも必要です。

相手が何を望んでいるか。その上で今どんな状況で、どんな乖離があるのか、本質的な課題を聞き出しつつ、アプローチしていくことが大事で、価値を届けたいと思える相手がいればいるほどこの力が生きる。だから自分は新卒でISを選んで良かったと思うし、今後どの仕事でも役に立つ、大切な力を身につけられたと思っています。

そういった意味でも、ISってすごく可能性があると思うし、その価値を伝えていくことでISのイメージを変えていきたいですね!

FORCASにはどんな価値を感じていますか?

FORCASは、データ分析に基づいてアプローチすべきアカウントを予測し、マーケティングと営業のリソースをそのターゲットアカウントに集中する、戦略的なB2Bマーケティングをサポートするサービスです。「届けたいものを届けたい人に、適切にいち早く届ける世界の実現」に価値を提供をする、そして「顧客と営業の時間を最適化して良い関係性をつくる」プロダクトだと確信しています。
 
企業リストをもとに「上から下までがむしゃらに電話する」といった営業方法だと、顧客接点のない人に突然電話することになるから、相手も「なんだこの電話」って思うし、営業も「いらないよ」と電話を切られてしまう。これはどちらにとっても不幸なことですよね。
 
でもFORCASを活用すれば、きちんと分析して提案先として一番いい企業に絞ってアプローチできるから、顧客にとっても営業にとっても良い時間にできる。自分がISをしてきたからこそ、本当に価値があるものだと感じています。

勝山さんの新卒メンバー紹介動画

今後の目標を教えてください。

「経営の意思決定を担う人材になること」です。この想いは働き始めた時からずっと変わりません。プロダクトもさることながら、ユーザベースの「人」にすごく魅力と可能性を感じていますし、みんなのことが大好きなんです。
 
会社は人の集まりだからこそ、会社で働く1人ひとりが、ビジネスを楽しめる、幸せでいられることが、会社の幸せだと思っています。だから、みんなが幸せでいられる環境をつくっていきたいし、そのためにも意思決定をしていくことができる人材になって、幸せの基盤のようなものをつくっていきたいですね。それにはものすごく重たい責任を伴うからこそ、大切な人たちのことを思いながら、その責任を背負って立てる人間になっていきたいと思っています。

編集後記

航陽さんの、「苦しいときにも取り組み続けることが重要。そのときに結果が出なくても、行動を起こさなければ、その後の結果も絶対に出ない」という言葉、本当にその通りだと思いました。

人間誰しもが、ロボットのように一定の成果を出し続けることはできない。しんどいとき、苦しいときにこそ、諦めずになんとか力を振り絞ることが、次につながる。そう信じて私も日々精進します!

執筆:神代 裕子 / 編集:近藤 里衣・筒井 智子 / デザイン:片山 亜弥 / 撮影:近藤 里衣
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