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ユーザベースのWinter Internshipで何が得られた?【インターンシップ優勝チームインタビュー】

ユーザベースのWinter Internshipで何が得られた?【インターンシップ優勝チームインタビュー】

ユーザベースでは、2022年2月「異能と共創」をテーマに、 3DAYS Winter Internshipを開催しました。

計6チームが課題テーマから自由に選択し、最終日にユーザベースの役員メンバーへ課題提案プレゼンを行いました。今回は6チームの中で、見事役員メンバー満場一致で優勝に輝いたチームに、3日間の思い出やインターンシップ中の出来事を経てどのように価値観が変化したのかインタビューしました。

目次

優勝チームメンバー

優勝メンバー

選択したテーマとプレゼン資料(抜粋)

<選択したテーマ>
NewsPicksをより多くの地方在住学生に届けるプロジェクトとは?

<発表内容>
飲料メーカーとコラボレーションし、ペットボトルのQRコードを活用して地方の高校生に経済情報を届ける

優勝チームのプレゼンテーション資料(抜粋)

優勝チームのプレゼンテーション資料(抜粋)

優勝チームのプレゼンテーション資料(抜粋)
優勝チームのプレゼンテーション資料(抜粋)
優勝チームのプレゼンテーション資料(抜粋)

「絶対に優勝したい」と結果にこだわっていた

優勝おめでとうございます! そもそもなぜ、ユーザベースのインターンシップに応募したのかを教えてください。

中澤 和香奈(以下「中澤」):
私は自分の言語化能力を高めたいという思いがあり、メディアに興味があったんです。なので以前もスポーツメディアでインターンをしていました。NewsPicksを運営しているユーザベースは、もっと規模が大きく、より多くの人にコンテンツを届けているので、どんな会社か興味があって応募しました。

松井 学都(以下「松井」):
僕はNewsPicksのヘビーユーザーだったというのが大きな理由です。運営会社を調べている中でユーザベースを知り、たまたまホームページでインターンの募集を見つけて応募しました。ユーザベースのThe 7 Valuesを見たとき「Be free & own it──自由主義で行こう」など、個人の思いを尊重しているところがすごくいいなと思い、参加を決めました。

課題に取り組む中で、最も印象的だった出来事は?

渡辺 日菜子(以下「渡辺」):
メンバーの意見がまとまらなくなってしまった2日目の夜が1番印象に残っています。というのも、私たちのチームはコミュニケーションも取りやすくて、1日目、2日目の半ばまではすごく順調に進んでいたんです。

けれど2日目の午後くらいから、テーマに対する実現可能性を求めるべきか、尖ったアイデアで進むべきかで、方向性がバラバラになってしまったんです。最終的にはQRコードをつけたペットボトルの案にしたんですが、途中はペットボトルではなくノートにしようか迷っていて。

今考えるとどちらでもよかったと思うんですが、ペットボトルをターゲットの高校生に配るコストなど具体的なところまで考えると、ノートのほうがコスパがいいのか...? などみんな疲れて迷走していましたね(笑)。

ついには「もう考えられない!」と絶望的なところに陥ってしまって。「明日最終発表なのにどうしよう……」という思いを抱えながら家に帰ったというのがすごく印象的でした。

そんな雰囲気が変わったのが、2日目の夜でした。家に帰ってからみんなでオンラインミーティングをして、松井くんがまず一言目で「僕はこのまま尖った内容を採用してもいいと思っている」と言ってくれたんです。

みんな心の中では、尖った案の方がいいと思っていたからこそ、そこからみんなの方向性も一致して、次の日からすっきりした気持ちで順調に話を進められました。

松井:
2日目の夜は気づいたら僕たちのチームしか会場に残っていなかったんです。帰り際に他のチームのホワイトボードを見たら、僕たちよりもはるかに議論が進んでいるように見えて焦りを感じました。僕たちは初めから、「絶対に優勝したい」と結果にこだわっていたからこそ「マジで優勝逃したな......」と思いましたね。

樋口 悠介(以下、樋口):
発表が近づくにつれペットボトルの案の実現可能性の部分が弱くないかと不安になっていたんです。だけど家に帰って冷静になって考えたら、「このまま尖った案のままでも行けるんじゃないか」と確信を持てました。

役員メンバーからの質疑に答えるメンバー

役員メンバーからの質疑に答えるメンバー

自分をさらけ出しながら、意見を尊重できる雰囲気があった

最終プレゼンは役員メンバーへのプレゼンでしたが、どんな気持ちで挑みましたか?

柿沼 真優(以下「柿沼」):
私たちのチームは、くじ引きで順番が最後に決まったんですよ。順番を待っている間の他チームのプレゼンがみんな自信たっぷりだったし、アイデアもすごく練られていて圧倒的すぎて(笑)。それを見て私たちは他のチームを超えることができるのだろうか? と、急に不安に襲われました。だけどみんなが発表直前に「よし、やってやるぞ!」と声かけをしてくれたおかげで、何とか乗り越えることができました。

渡邉:
私はどちらかというとワクワクしていた気持ちが大きかったです。みんなの意見がぶつかってからのほうが議論が進んで、全員が納得いくような、完成度の高いプレゼンができたと思ったんです。

「新規事業を本当に実現したい」という気持ちが強かったからこそ、早く発表したいと思っていました。発表中もすごく楽しかったですね。 

松井:
僕たちのアイデアに確信があったんですよね。チームの雰囲気が危機的状況になってから、その夜に議論をして......チームで乗り越えたからこそ「いけるな」と。雰囲気も180度変わったから、スムーズに発表できた気がします。自信があったので、ただ伝え切りたいと思っていました。

中澤:
私は、優勝チームが発表された瞬間が印象に残っています。「やったー!」と、思わずみんなで抱き合って喜びました。この3日間を出し切ろうとする過程があったからこそ、やり切った結果が優勝に結びついたので素直に嬉しかったです。

優勝が決まった瞬間の1枚

優勝が決まった瞬間の1枚

優勝できたポイントを教えてください!

樋口:
雑談も多かったし、メンバー同士の心理的ハードルが低かったのかな。個人の意見やアイデアが尊重される雰囲気があったと思います。自分の経験から裏付けられたぐらいの、まとまっていないアイデアをどんどん出していってたことが議論の突破口になりましたね。

中澤:
私も同じ意見です。自分だけ優勝したいと思っているんじゃないか、自分だけがNewsPicksのことが好きで、世に知って欲しいと思っているんじゃないか、そのような不安を抱くことなくチームで課題を進められたことが大きいと思います。

自分の想いをちゃんと伝え合いながら、議論が進んでいたからこそ、意見がぶつかり合うことを怖がらずにいられました。みんなが自分をさらけ出しながら、意見を尊重できる雰囲気があったのがよかったと思います。

結果発表後の写真

本当に大切なことは「自分は何がやりたいのか」。そこに自分自身の熱量が宿る

インターンシップに参加してみて、ユーザベースへの印象はどう変化しましたか?

柿沼:
お恥ずかしながら私は、ユーザベースのサービスでいうとNewsPicksしか知らなかったんですね。インターンシップの初日に課題テーマが発表されたときに、初めてSPEEDAなど他の事業を知りました。私が思っていたよりもはるかに規模も大きい会社だったんです。

参加してみたら、社員さんも優しいし、自分のためにアドバイスもくださったので、ワクワクする会社だなと思いました。

渡辺 :
私はいい意味でイメージは変わらなかったですね。自由主義で、やりたいことを解決するために行動する人が集まっているという印象です。そこに共感してインターンシップに参加するメンバーも多かったのではないでしょうか。

松井:
僕もカルチャーや、自由な雰囲気にすごく惹かれてインターンに応募しました。チームで課題に取り組むようなプロジェクト型のインターンでは、アイデアの実現可能性を重視するような評価をされることが多いです。

けれどユーザベースの場合は「自分はこれがやりたい」という熱量や想いを重視してもらえる。そこを最終審査の評価軸としても見ていただけたのがすごくよかったと思います。 「個人の裁量権があります」と謳う会社はあれど、「個人の想い」が評価される会社はあまりないと思っています。

樋口:
僕はホームページがスタイリッシュでかっこいいから、尖っている人が多いと思っていたんです。実力主義じゃないけど、「ついて来られないなら置いていくぜ」みたいな(笑)。だけどインターンに参加してみたら、すごく学生のことを考えてくれる優しい会社だと思いました。

特に、僕たちのチームのメンターであった小西さん(小西 悠介/NewsPicks プレミアム法人チーム)との1on1は、就職活動だけじゃなく、これからの人生を考える上でのターニングポイントになったなと思います。

最終審査の直後にメンバー同士でお互いにフィードバックし合うということも、他社のインターンにはありません。僕たち学生の未来を本当に考えてくれてる場面がたくさんありました。

インタビュー中の写真、No.1ポーズをしてくれました

インタビュー中の写真、No.1ポーズをしてくれました

今回のインターンシップで学んだことは?

樋口:
自分の長所や短所、譲れない価値観を知るいい機会になりました。人と議論をする中で、自分と他者との違いを認識することができたんです。

僕の長所は「独創的」だとみんなからフィードバックをもらいました。これまでを振り返ると、僕よりももっと独創的な人がたくさんいたと思っていて......だから自信がなかったのかな。

インターンを境に、就職の軸もガラリと変わったんです。以前はこれまでの経歴がウケそうな、入れそうな会社を見ていました。インターンシップを経てからは、自分が1番夢中になれること、 自分が好きなことや、得意なことを活かすことができる会社を見るようになりましたね。

渡辺:
私はふたつあって、ひとつ目は、自分の発言に責任を持つこと。私は思ったことを瞬間的に、あまり深く考えず発言してしまうタイプだったんです。フィードバックを受けてから、思っていることを発言するのはすごく大事。だけど口に出すときに他者にどのような影響を与えるのかを考えた上で、責任を持って発言しなければならないと学びました。

ふたつ目は、チームで動く上で、仲間と目的意識や価値観の方向性を合わせることの重要性です。これは私たちが優勝できた理由でもあります。今後社会で働いていく上で置き換えたときも、会社と個人の価値観があっていないと──みんなが使っていた言葉を引用すると、「ワクワクしないと、自分のやりたいことができないんじゃないか」と思ったんです。

それまでの私の就活は会社のネームバリューで選んでいたことが多かったと思います。インターン以降は、より会社のカルチャーやミッションを重視するようになりました。自分がやりたいこと、自分が大事にしている価値観をしっかり言語化することで、より自分を客観的に認識できるようになりました

松井:
僕にもふたつ学びがありました。ひとつ目は議論するときは抽象ではなく、具体的に話すこと。というのも、その人のやりたいことや想いは具体的な話に表れる気がしているんです。抽象的な議論だと、自分の想いは50%しか伝わらない。自分の想いを100%出すためにも具体的に話し合うことが、チームワークでは重要だと学びました。

もうひとつは、「自分が本当は何がやりたいのか」と考えることそこが自分には足りないんだというのをインターンを通じて思いました。優秀な人になれば何でもできる、頭がよくて、知識があれば何でもできるんじゃないかと思っていたんです。だけど本当に大切なことは「自分は何がやりたいのか」。そこに自分自身の熱量が宿ることに気づきました。

中澤:
たくさんの人が応募した中で本当に参加できてよかったです。チームメンバーのいろいろな価値観や想いをを知れただけでも大きいですし、いろいろな年次のメンバーの方とお話しする機会をもらえました。他社のインターンシップだとなかなかできない経験ですね。


インタビューありがとうございました。改めましてみなさん、優勝おめでとうございます。このインターンシップでの経験や思い出が、みなさんの今後の人生の糧になると嬉しいです。

執筆:近藤 里衣 / 編集:杉尾 美幸 / デザイン:犬丸 イレナ
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