NewsPicksに入社したきっかけを教えてください。
入社のきっかけになったのは、プロフィール登録していた就活サイトにユーザベースからスカウトメッセージが届いたことです。
当時はユーザベースもNewsPicksも知りませんでしたが、ユーザベースのホームページを見にいったら、「経済情報で、世界を変える」という旧ミッションと、「自由主義で行こう」をはじめとしたThe 7 Valuesが目に留まって。「実際にこれらの実現を重んじている会社だったら働きたい」と思い、まずは話を聞いてみることにしました。
というのも、経済情報にはもともと興味があったし、それまでいくつかの会社でインターンシップやアルバイトを経験してみて、自由主義で風通しのよい職場が自分には合っているなと感じていたからです。
そして、選考過程でエンジニアさんと話したりオフィスを見学したりしながら、ユーザベースの組織風土をどんどん知っていって。風通しがよさそうで、若手も裁量を持てそうなことなどから、「バリューに掲げていることを、ちゃんと大事にしていそうな会社だな」と感じて入社を決めました。
ターニングポイントがあれば教えてください。
最大のターニングポイントは、2022年5月に「NewsPicks for Business」の開発チームのリーダーになったことです。
僕は入社してからずっと今のチームに所属していて、チームの立ち上げ期も経験しています。いろいろな仕事を任せてもらうなかで、新人のオンボーディングの手伝いや、振られたタスクを責任持って完遂できるようなスキルが身につきました。
そしてチームの立ち上げが落ち着いたタイミングで、先輩たちがどんどん他のチームに引き抜かれていき、気づいたらチーム内で自分が一番の古株になっていて(笑)。ちょうどそのときに僕にリーダーの役が回ってきた形ですね。
リーダーになったことで、頭の使い方がガラッと変わったように感じます。それまでは、ほかのメンバーのタスクをそこまで気にしていなくて、「今、あの人は何をしているんだっけ?」と周りの状況がパッと思い浮かばなかったんですよ。でも、リーダーになったら全体を調整するためにチーム全体を俯瞰的に把握する必要があるので、メンバーの業務状況を主体的に確認するようになりました。
また、自分の弱みを見せられるようにもなりましたね。「リーダーは相談しちゃいけない」と思い込んで、メンバーに頼れない時期があったんです。それを改善できたのは、メンバーから改善点の指摘があったおかげです。当時の僕はタスク管理ツールをうまく使えず、タスク漏れが発生することがありました。それをビシッと指摘されたことで状況を自覚でき、「みんなに頼らないとダメだな」と思って。それからは自分の弱みを見せつつ、メンバーと相談しながら業務を進められるようになりましたね。
さらに、キャパシティも広がったなと思います。チーム全体の状況に注意を払いつつ、リーダー業務と自分が受け持つ開発タスクも同時にこなしていく必要があったからです。

──NewsPicksのエンジニア、開発チームのリーダーとしての仕事内容とやりがいを教えてください。
エンジニアとしては、フロントエンド・バックエンド・インフラの開発業務やメンバーが開発したコードのレビューなどをしています。最近の具体的な業務内容としては、B2B事業向け顧客戦略プラットフォーム「FORCAS」や、法人向けマーケティング支援事業である「NewsPicks Creations」などで利用されている NewsPicks ID ログイン機能の構築などがあります。
開発チームのリーダーとしては、「NewsPicks for Business」の開発チームを担当しています。
やりがいは開発した機能で誰かが喜んでくれたときに感じますね。また、少し前にはできなかったことができるようになるなど、メンバーが今のチームで成長しているのを見ると、やりがいを感じて嬉しくなります。
──NewsPicksの法人向けプロダクトにどんな価値を感じていますか?
法人にNewsPicksを導入していただくことで、今までNewsPicksを知らなかった層にも触れていただく機会が増えることです。
toCサービスとしてNewsPicksを広めようとすると、NewsPicksにもともと興味を持っていそうな人がターゲットになりますよね。でも法人に導入していただき、従業員の方に利用していただくようにすることで、ターゲット層が広がる。それだけでなく、経営者などの社会的に影響力が大きく、意思決定をする立場にいる方にも使っていただける可能性が高まるんです。
このように個人向けサービスとは違った攻め方で、社会に影響を与えられる価値があるだろうなと感じていますね。とはいえ、社会に影響を与えられている実感は、現時点ではほとんどありません。まだまだこれからなのかなと思っています。
──今後の目標を教えてください。
これまでは、リーダーとして新しい役割に慣れることに精いっぱいで、全然余裕がありませんでした。チームの状況を最低限把握して、必要なときにサポートするような状態だったんです。でも最近はマネジメント業務に慣れてきて、少しずつ余裕が生まれてきたので、これからはチームに積極的に働きかけていき、2023年に予定している大規模な開発に向けて、メンバーのスキルアップをサポートしたり、開発効率を上げたりしていきたいです。
また、自分の業務にかけられる時間も増えてきて、開発タスクにも着手できるようになりました。少し前までは、開発業務から少し距離を置いてマネジメントに注力していたので、今後は開発業務でも前線に立って力を発揮していきたいなと。そのために、将来の開発の妨げにならないような設計をちゃんと考えられるようになりたいですね。
チームとしては、イマドキな開発環境を整えていきたくて。今はまだ自動E2Eテスト(システム全体が正しく動作するかを自動テストで確認すること)の文化や、NewJoiner(中途入社者)のオンボーディング体制があまり整っていていません。チーム内でのナレッジが属人化しないよう、ドキュメントにまとめるなどして、みんなで共有しやすい体制をつくっていきたいです。

──最後に、就活生に向けて一言お願いします!
NewsPicksには、多様なバックグラウンドをもったエンジニアが多数在籍しています。僕の周りだけ見ても、前職が営業職だった人や戦略コンサルタントだった人もいますし、学生時代からエンジニアリングをしているガチガチのエンジニアもいて、それぞれが得意分野で活躍している環境です。
加えて、みんなが主体性を発揮しながら働いていることが特徴です。言われたことだけをする人はあまりいなくて、自分から課題を見出して周りを巻き込みつつ、挑戦することが重んじられ、実践されている職場だと感じますね。
たとえば、僕自身のことを例に挙げると、チーム内の一部のプロダクトでは自動E2Eテストを全く書いていなかった時期が長くて、そのための基盤もありませんでした。「これはちょっと問題かな」と思い、当時の上司に「ぜひやりたいです」と言って基盤をつくったことがあります。
その基盤を使った作業はほかのメンバーが引き継いで、テストケースをどんどん追加してるところです。そのようなカルチャーは、新卒で入社した僕自身の成長にもかなり寄与した実感があります。
NewsPicksではイケてる開発者体験を目指して、日々みんなで努力しているところです。まだレガシーな部分は残っていますが、これからどんどんよくなっていくんじゃないかなと思います。そのプロセスを楽しめる人におすすめしたいですね。

編集後記
新卒3年目でリーダーに抜擢されたガニエさん。目まぐるしくこの4年間を過ごして来たのだろうなとインタビューで感じました。プレイヤーからリーダーになることで、視点や働くスタイルも変わっていく。視座の高くなった様子が伺えます。そんなガニエさんの1日密着動画が「しゅんダイアリー」にアップされているので、ぜひ御覧ください。