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十人十色のインターン実話──プロダクトごとに異なるユーザベースでの働き方とは

十人十色のインターン実話──プロダクトごとに異なるユーザベースでの働き方とは

ソーシャル経済メディア「NewsPicks」や経済情報プラットフォーム「SPEEDA」をはじめ、経済・ビジネス領域で多数のサービスを展開するユーザベース。それぞれのサービスでは、随時インターン生を募集しています。とはいえ、「インターンって何をするの?」と思う人も多いはず。そこで今回は、ユーザベースで働くインターンに業務内容について聞きました。

岩井 俊樹

岩井 俊樹TOSHIKI IWAIAlphaDrive Sales & Marketing Unit

早稲田大学基幹理工学部卒業。在学中は体育会ヨット部で日本一を達成。引退後、ユーザベースグループの「FORCAS」でマー...

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佐藤 大樹

佐藤 大樹DAIKI SATOSPEEDA / INITIAL Revenue Division Inside Sales Team

早稲田大学教育学部社会科4年。大学では物流・都市開発・産業集積を中心に「経済地理学」を学ぶ。2019年5月にSPEED...

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高橋 智香

高橋 智香TOMOKA TAKAHASHINewsPicks Brand Design/ Editor

早稲田大学政治経済学部卒業。広告系ベンチャー企業2社でオウンドメディアの立ち上げ・運用に携わった後、2018年10月に...

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目次

「熱中できる場所」を探していた

まず、インターンを始めたきっかけを教えてください。

佐藤 大樹(以下「佐藤」):
僕は大学3年の5月に、経済情報プラットフォームを提供するSPEEDAに入社しました。でもSPEEDAに入る前までは、長期インターンの経験や、ビジネスの専門知識があったわけではありません。

小学生の頃から野球をやっていたんですが、他のことにも挑戦しようと思って、大学生になったタイミングで10年間続けた野球を辞めました。そこから、ストリートダンスや英会話などを新しいことを始めてみましたが、あまり熱中できずにモヤモヤしていました。なぜだろうと考えた結果、自分は勝ち負けなど「結果」がシビアに求められる環境のほうが熱くなれるタイプだと気づいたんです。

それで友人からの勧めもあり、長期インターンを始めようと思い立って。インターン先を紹介してくれるエージェントサイトに登録しました。

数あるインターン先の中で、ユーザベースを選んだのはなぜですか。

佐藤:
理由はいくつかありますが、最終的な決め手は「人」です。面接で話した2人の社員が、本当に率直な人柄で。相手が大学生だからと特別扱いすることなく、オープンに話してくれたのが印象的でした。

そのうちの1人は、長期インターンを経て新卒でSPEEDAに入社した人で、実体験ベースでインターンの仕事や、会社の雰囲気について説明してくれたので、働くイメージが持ちやすかったです。

岩井 俊樹:
僕の入社経緯と似ていますね。大学時代は体育会に所属していて、4年間がっつりスポーツに打ち込んでいました。でも、大学4年の引退のタイミングで、すでに2年の留年が確定していて(苦笑)。

卒業までの2年間をどう過ごそうかと考えていたときに、ユーザベースの長期インターン募集のイベントに参加したんです。当時は「ユーザベースはNewsPicksをやっている会社」くらいの認識だったんですけど(笑)。

そのイベントで大企業や外資系企業、フリーランスなど多様なバックグラウンドを持つユーザベースの社員と話すうちに、もっといろいろな人の考えていることを知りたいと思ったんです。

インターンの選考では、まだ30人ほどの規模でベンチャー精神が旺盛なマーケティングサービスFORCASを受けることにしました。制度や仕組みが、良くも悪くも整っていない状況だったので、学生でもがっつり仕事を任せてもらえそうだと考えたからです。

FORCASで1年ほどインターンをした後、今はNewsPicksですよね。

岩井:
FORCASで1年のインターンを経て一度退職し、2020年卒として大手企業を中心に就職活動をしました。最終的にいくつかの会社から内定をいただきましたが、改めて自分の本当にやりたいことを考えて、進路にはだいぶ悩みました。

岩井俊樹

岩井:
就職活動を通して、僕は自ら業務の意思決定をしたり、若いうちから大きな責任を持って仕事に取り組める環境で働きたいなと思うようになったんですね。FORCASがそういう環境だったこともあって、NewsPicksの法人向け事業であるNewsPicks Enterpriseのマーケティング担当のポジションで選考を受けました。

高橋さんは、もともと別の会社でインターンをしていたそうですね。

高橋 智香:
はい。高校生のころから本や雑誌、SNSといった情報メディアが大好きで、大学卒業後はメディア企業に就職したいと考えていました。夢を実現するため大学2年生から3年生までは、マーケティング会社でWeb記事のライティングを担当していました。自分で編集した情報をユーザーに届ける仕事にやりがい感じていたのですが、一方でGoogleやYahoo! といった検索エンジンに依存したビジネスに「息苦しさ」も感じていました。

というのも、検索エンジンで上位に表示される文章を作るためには、ユーザーだけでなく検索システムに記事内容を評価される必要があるからです。もっと100%ユーザーに向き合ってコンテンツを作りたい──そう考えていた矢先に、サブスクリプションで記事制作をしているNewsPicksに出会いました。「ここで働きたい!」と思って面接を受けに行き、今に至ります。

チームごとの仕事内容とカルチャー

続いて、みなさんが取り組んでいる業務を教えてください。

佐藤:
僕は入社してからずっとインサイドセールスを担当しています。法人のお客様に対して、対面ではなく電話やメールを使ってSPEEDAを提案する仕事です。もちろん営業経験があったわけではありません。インターンを始めたころはやっていけるか不安でしたが、チームメンバーにいろいろ教えてもらいながら、少しずつ営業やビジネス知識を身に着けていきました。

学業の兼ね合いもあり、週2日くらい勤務していたのですが、入社して間もなく2週間くらいで「電話をかけてみようか」と言われて、そのスピード感には驚きました。
今では展示会でお客様にSPEEDAを提案する、オンサイトでのセールスにも取り組んでいます。対面での営業は特に緊張しますが、手応えを感じることができるので楽しいです。

SPEEDAは、相手が法人、つまりBtoBのサービスですよね。学生にはあまり馴染みのない製品だと思いますが、どのように勉強していったんですか。

佐藤:
とにかく実践ベースで覚えていきました。先輩に教えてもらいながら、自分でSPEEDAを触ってみて。お客様から相談を受けた機能や、展示会で直接聞いた悩みや課題感を思い出しながら、少しずつ感覚を掴んでいった感じです。

岩井:
僕もNewsPicks Enterpriseで、法人向けサービスを担当しています。NewsPicksは個人向けのサービスですが、法人のお客様にもサービスを提供しているんです。まずはサービスに興味のあるお客様にアプローチし、インサイドセールスにパスを渡すのが僕の仕事です。

具体的には、お客様に興味を持ってもらえるようなコンテンツを作っています。イベント、メールマガジン、記事、動画など、形式は問いません。お客さんのニーズや課題を仮定して、NewsPicks Enterpriseに興味を持ってもらえるよう、毎日試行錯誤しています。

なるほど。岩井くんが携わった中で、特に印象に残っているコンテンツはありますか。

岩井:
僕が嬉しかったのは、NewsPicks Enterpriseが初めて行った1,000人規模のイベント「Next Culture Summit」が成功したことです。企業文化を経営戦略として見直す機会を作りたい、そしてNewsPicks Enterpriseのことをお客さんに知ってもらいたい、この2つの想いからイベントを実施しました。

僕は、イベントのコンテンツの1つ、Netflixの元最高人事責任者Patty McCord(パティ・マッコード)さんを呼んだセッションに関わりました。とはいえ、もちろんPattyさんの連絡先は知るはずもありません。Twitterのダイレクトメッセージ経由で、彼女の本の翻訳者にコンタクトを取り、出版社の方に繋いでもらったんです。

ちなみにイベントが始まる前に、Pattyさんと握手してもらった時は、感動で心が震えましたね。もちろん大変なこともたくさんありましたが、裁量権を持って楽しく働いています。

大変ながらも、楽しいと。高橋さんはもともとユーザーだったNewsPicksで仕事をしています。働く前から仕事のイメージは多少ついていましたか。

高橋:
そうですね。2人と違って、もともとNewsPicksのユーザーだったこともあり、仕事のイメージは持ちやすかったです。でも、入社後すぐにバリバリと仕事をこなすって感じではありませんでした(笑)。入社して数ヶ月は、紙の雑誌「NewsPicks Magazine」の編集アシスタントをしていました。原稿のコピーを取ったり、スキャンを何度も取り直したり、たまに少し記事を編集したりと、刺激を受けながら働いていました。

でも雑誌はWeb記事と違い、毎日更新されるわけではありません。なので、忙しい時期とゆとりのある時期に分かれるんですね。仕事が何もない時は、オフィスに行って棚の掃除とかをやっていました(笑)。今振り返ると、この時は「自分で仕事を取りに行く」意識が足りなかったと思います。そうしているうちに、せっかくNewsPicksにいるのだから、もっと取材に行ったり、記事を書いたりしてみたい! と思うように。入社して3ヶ月目くらいで当時の編集長に、NewsPicksの特集記者チームに入れてほしいと直談判しました。

NewsPicks 高橋智香
棚を拭きながら、このままじゃダメだと。そうして機会を掴んでいったんですね。

高橋:
はい。そこからは、取材に行ったり、時たま記事を書かせてもらうようになりました。自分で企画して、1ヶ月間ほど取材を繰り返して完成させた記事が多くの人に読まれた時は感動しましたね。嬉しいコメントを読者からもらったときはスクリーンショットを撮って、今でも見返しています(笑)。

岩井:
ユーザベースにはSPEEDA、NewsPicks、FORCASといろいろなサービスがありますが、それぞれ雰囲気は違いますね。

SPEEDAは、比較的チーム感が強く、求められる数字と成果にコミットする形。NewsPicksはより個人のクリエイティブ要素が高くて、自分で仕事を取りに行くスタイルだと感じています。ちなみにFORCASは立ち上げ期なのでフラットで自由、ある意味カオスな環境かなと。

未来のインターン生に伝えたいこと

最後に、インターンに興味のある人に伝えたいことがあれば教えてください。

岩井:
とにかく自分で機会を掴んで、貪欲に吸収しながら自走できる人に来てほしいですね。もちろん何か明確にやりたいことがある、確固たるスキルがあることは良いことです。でも逆に「僕は何もできません。だからこそ、ここで本気で頑張りたいです」といった意気込みがある人でも、成長できる環境だと思います。

佐藤:
分かります。強いて言うなら「一歩踏み出す勇気がある人」が向いているんじゃないかなと思います。僕自身、ユーザベースのカルチャーでもある「迷ったら挑戦」を意識しています。

組織で動くのが好きな人は、特にSPEEDAのインサイドセールスチームをおすすめしたいですね。ストレートに意見を言い合ったり、強みや弱みを補い合ったりしながらチームで働く。そんな環境に僕自身、日々刺激を受けているので!

SPEEDA 佐藤大樹
自走できることと、一歩踏み出せること。この2つの資質がある人に、ユーザベースは適した環境である、と。

高橋:
そうですね。その2つには私も同意です。求めれば求めるほど、望む環境や成長の機会が手に入る場所。それがユーザベースだと思います。その上で、NewsPicksの編集部を志望してくれる人には2つのことを伝えたいです。ひとつは、雑誌、新聞、テレビ局など異なる媒体出身の記者と働けること。メディア業界を目指す人にはこの上ない環境です。

もうひとつは、何か伝えたいことや、興味を持って深堀りしたい分野があるといいと思います。金融や企業報道など本流の経済トピックはもちろん、若者の想いや、価値観などなんでもOKです。私たちだからこそ切り取れる「世の中」があるはず。これを私は書きたいんだ!という強い気持ちがあれば、より実りのある経験になるはずです。

みなさんの話から、ユーザベースの各事業部のカラー、カルチャーの違いや共通点がみえてきましたね。今日はありがとうございました。

本記事にはすでに退職したメンバーも含まれております(組織名・役職は当時)

執筆:高橋 智香 / 編集:筒井 智子
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