未来に向けた前向きなメッセージを伝えたい
年が明けた2月初旬からスタートした15周年プロジェクト。TOBなどもあり、会社としても新しいスタートとなる節目で、前向きなメッセージを発信したい、という想いがありました。

まずなぜやるのか、WHYを考えるところからスタートしました。TOBを経て、第二創業や新しい挑戦への準備する期間って何をするんだっけ? とプロジェクトメンバーとディスカッションして、徐々にメッセージを絞り込んでいきました。
ディスカッションと稲垣からのフィードバックの結果、以下のメッセージに決まりました。このメッセージは、ユーザベースのコーポレートサイトにも掲載しています。また、メッセージと並行して、15周年のアイコンも制作しました。

創業期の絵馬をフューチャー
15周年プロジェクトは、本記事も含まれるUzabase Journalの「15th Anniversary」シリーズからスタートしました。


そのうえで、コンテンツだけでなく「目に見える形でインパクトのある仕組みをつくろう!」と企画したのが、絵馬のモニュメントです。

これは、ユーザベースの創業から約半年後の2008年9月、に当時のメンバーがオフィス近所の神社で、
「UZABASEが世界一の会社になりますように」
という絵馬を掲げたエピソードからヒントを得ました。

絵馬モニュメントの裏側に、創業当時の写真パネルを掲示
絵馬モニュメントには、15周年のロゴをプリントした台座と、The 7 Valuesのイメージを型どった7種類の絵馬を用意。社員だけでなく、オフィスに来訪されるお客様にも書いていただけるような仕掛けにしました。



TOBが実施されたタイミングだったからこそ、どのように15周年をお祝いするべきなのか、慎重にメンバー全員で話し合いました。
ただ社内外に15周年を迎えたことをアピールするだけでなく、第二創業期を迎える今だからこそ、創業時を思い返したり、改めてパーパスに向き合ったりすることで、今のユーザベースらしい前向きな15周年を迎えられるのではないかと考え、今回の企画に辿り着きました。
デザイン周りについては、15周年を象徴するようなインパクトのあるモニュメントの機能を兼ね備えつつ、オフィスに馴染む仕様ということで検証しました。最終的には、台はDIY感がありつつシンプルに、そこに差し色となる絵馬が取り付けられることで、モニュメントが彩られ、完成していくという今の形に行き着きました。
パーティーはグッズまで一貫した体験を
コンテンツや絵馬モニュメントと並行して進めていたのが、7月末に開催した15周年パーティーの企画でした。
企画にあたってCo-CEOの稲垣に、何を一番伝えたいかを聞いてみたところ、
「とにかく感謝を伝えたい」
とのこと。
とはいえ、創立から15年間で感謝を伝えたい方々はものすごくたくさんいらっしゃいます。15th Anniversaryシリーズの稲垣インタビューでも、たくさんの方々への感謝を述べていましたが、それでもまだ足りません。
プロジェクトメンバーで何度も話し合い、各事業CEOにも協力してもらいつつ、ご招待する方を選ばせていただきました。

各方面で日頃からお世話になってる方々がたくさんいるため、社内のさまざまなメンバーと調整が必要になりました。ご招待した皆さんにとっていい場になるよう、テーブルの組み合わせに関しても話しやすい雰囲気かどうか関係者みんなで話し合い、ご招待させていただきました。
コンセプト案は「感謝」をベースに、皆さんに楽しんでいただける「夜市」に
土台にある「感謝」が伝わり、かつ参加いただく皆さんに楽しんでいただけるもの──パーティーのコンセプト案もプロジェクトメンバーで何度もディスカッションし、「夜市」に決まりました。

初期コンセプト案

周年パーティーという企画自体が初めてだったので、どうやってコンセプトを決めていくのかがわかりませんでした。ですが、稲垣さんが大事にしていた「感謝を伝える」場としてみなさんがアットホームな雰囲気になるようなものであれば、どんな形でも素敵になるなと信じていました。デザイナーの皆さんから案をいただき、みんなでどれがいいかを決めた後は、稲垣さんへ「温かい場」にするためにコンセプトは「夜市」でいきたいです。と伝え、即OKをいただきました。

「パーティー」という型にはめてしまうと、「どう装飾するか?」というドツボにハマってしまうので、参加者に何を伝えて、どんな気持ちで帰っていただきたいのか? を重視しました。最終的には「感謝を伝える」ことに行き着くのですが、感謝の伝え方もいろいろあると考え、デザインを通じたユーザベースらしい伝え方として、徹底して作り込んだ非日常の世界観で、最高のおもてなしをすることが私たちの最大級の感謝の伝え方ではないかと考えました。
そこから大人が楽しめる非日常空間として考えたひとつが「夜市」案でした。他にも、メンバーも参加者もユーザベースという大きな船のクルーであり、これまでの苦楽を分かち合いつつ、再上場に向けた新たな船出を共に祝いましょう! というストーリーをもとに、客船に見立てた会場設計・装飾や、スタッフ全員がマリンルックの衣装に身を包み、まるで船内でにいるような仕立てを施す案なども検討していました。
招待状もコンセプトに沿ったデザインに
テーマが決まったあとは、急ピッチで招待状のデザイン・印刷・送付作業を進めました。
「異国情緒あふれる夜市」への招待状なので、デザインはパスポートと航空券をイメージ。


パーティーのコンセプトが「異国情緒あふれる架空の国の夜市」に決まったので、そこにご案内する招待状は、まるで海外旅行へいくときのような、飛行機のチケットとパスポートを模したデザインを考えました。
お客様は、パーティーがどんな仕様かわからない状態で招待状を手にしますが、どこか特別なところへ連れていってくれるような期待感をデザインできたと思います。
イベント当日は、まるで別の国にきたかのような非日常的な体験を企画していたので、その前段階である招待状からしっかり体験設計をし、イベントだけでなく、招待状を受け取った瞬間からワクワクして楽しんでもらえることを意識して制作しました。
会場装飾
夜市っぽい装飾を、と空間演出のプロフェッショナルであるMACRIさんにお願いしました。
MACRIさんには、これまでもSPEEDAやFORCASの番組やイベントでお世話になっており、今回も安心してお任せできました。

ユーザベース=遊座基地という当て字でロゴも考えました

オリジナルのネオンサインも作成。パーティー後はエントランスに設置しています

今回はコンセプトからデザイン・仕様設計などをこちらでリードしたため、MACRIさんには図面作成や現実的な仕様への落とし込みなどでお力添えいただきました。前日設営もマクリさんが自らが対応してくださり、物理的な意味でも一緒につくりあげました。皆さんプロ意識が高く、本当に素晴らしい方々です!
LEDサインについては、当初2Fの階段を上がって正面の壁面に宙吊りのような形で設置したかったのですが、コストや電源取り、設置方法の面などで検証していただいた結果、イベント後もオフィスに飾れるような素敵な仕上がりになりました。
フード・ドリンクは大人気! 早々に売り切れるメニューも
コンセプトに沿って「アジアっぽい料理」にしようと、ケータリングは恵比寿オフィス時代からお世話になっているココロータスさんにお願いしました。
普段は週1回、シンガポールチキンライスやルーロー飯などをオフィスで提供してくださっていますが、ケータリングをお願いするのは初めて。
何度か打ち合わせを重ねて、立食でも手に取りやすいメニューを考えていただきました。


最初はガパオやグリーンカレーなどをご提案いただきましたが、「アジアの夜市で食べ歩き」をイメージしていたので、ワンハンドで食べやすいサテや小さなバインミーなどをお願いしました。またアジアンメニューは癖のあるものもあるため、多くの方が好まれるメニューにするなど工夫してもらいました。当日は「おいしい!」のお声をたくさんいただきましたし、屋台の雰囲気にぴったりのフード・ドリンクをご用意いただけたのではないかと思います。
ノベルティグッズを決めるディスカッションは白熱!
ご来場いただいたみなさんに、帰宅後にも楽しい気持ちになれるようにと、おみやげのグッズを何にするか、めちゃくちゃディスカッションしました。


15周年だから「いち(1)ご(5)」!
おみやげも夜市のコンセプトに合ったものがいいのでは? ということで、最終的にはエコバッグ・グラス・クラフトコーラ・キャンディに決定。

エコバックに付けたタグには、当時公開したばかりのサステナビリティレポートが見れるQRコードを印刷
最後まで案として残っていたオリジナルビールは、温度管理が難しく、最悪の場合、爆発の危険がある(!)とのことで、残念ながら断念しました……。
上記以外にもたくさん見積もりを取って検討したので、他のイベントなどに活かせるようリスト化して全社に共有する予定です。

当初、社内外で使えるノベルティということで、皆さんのPlay Businessを手助けするためのグッズとして案出しをしていたのですが、途中で周年パーティー用のノベルティに変更することになり、残念ながら多くのものがお蔵入りとなりました……。
納品されたグラスの一部が破損しているなど、直前でトラブルもありましたが、最終的には満足いく仕上がりになったと思います。パーティー翌日に余ったノベルティを社内で解放したところ、その日のうちにほぼなくなっていたので、とても嬉しかったです!


お土産のキャンディは真っ先に決まりました。
一度の発注で9kg分(8000粒)のキャンディをつくれるので、イベント後も15周年を感じさせるグッズとして配れますし、予算もちょうどよかったからです。
何よりパパブブレさんのキャンディは、味もしっかり美味しいんです! 仕事中に楽しくエネルギーを与えてくれるものとして、エナジードリンク味をセレクトしました。小さい袋のキャンディは、オフィスに設置しているガチャガチャのカプセルに入るというのもポイントでした!

写真左がパーティーのおみやげ用、写真右がガチャガチャ用
大盛況のパーティー当日
パーティー当日は、マーケティング部門のメンバーを中心に10人以上のスタッフで運営を担当しました。
各テーブルにはCo-CEOを含む社内メンバーを配置。お客様がスムーズにご自分のテーブルにたどり着けるよう、ご案内の仕方など事前に細かく打ち合わせて臨みました。

誰がスタッフか分かりやすくするため、オリジナルTシャツもつくりました

今回はとにかく「おもてなしと感謝」の気持ちを伝えることを意識して、皆さまに接する際にその気持ちを常に持ちながら、社員も楽しむ! をコンセプトに当日運営を行いました。いらっしゃる方も、運営スタッフもどちらも笑顔が溢れていたので、とてもいい運営ができたのではないかと思います。
会の冒頭には、ユーザベースのこれまでを簡単に振り返るオープニングムービーを流しました。
以下、その一部をご紹介します。


まず、オープニングムービーの前につくっていたものが、会場装飾で流していたネオンシティのループ動画でした。パーティーの「異国情緒溢れる夜市」というテーマが決まった際に、最初にふと想像したのが映画の『ブレードランナー』やサイバーパンクに出てくるような街並でした。
既存の動画を使用する選択肢もありましたが、「せっかくだからオリジナルのユーザベースネオンシティをつくりたい!」と強く思い、ピクセルアート風の街のループ動画をつくりました。完成して喜んでるのも束の間、気づくとオープニング動画に使える時間は3日ほどしかありませんでした。間に合うかハラハラしましたが、ループ動画を作ってある程度ネオンというテーマは決めていたので、気合いで乗り切りました。
開会の挨拶は、初期の頃からユーザベースに投資してくださったグロービス経営大学院学長/グロービス・キャピタル・パートナーズ代表パートナーの堀義人様にお願いしました。

続いて、乾杯のご発声は、長らくユーザベースの社外取締役を務めてくださった、慶應義塾大学総合政策学部准教授の琴坂将広さんが務めてくださいました。

乾杯のあとは歓談タイムに。Co-CEOや各事業の役員が、来場いただいた皆さんとたくさんお話させていただきました。
一般的に、こうしたパーティーではケータリングが余りがち、と考えていたんですが、品切れのメニューも出るほどの大盛況!
楽しんでいただけている様子を見て、スタッフ一同ホッとしました。
パーティーの翌日、参加してくださった方から、おみやげの写真とともにSNSで感想もいただきました。

株式会社プロトソリューション 執行役員 日向野様(Facebookより/ご本人に掲載許可をいただいております)
ご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました! 引き続きどうぞよろしくお願いいたします。
編集後記
パーティーは終了しましたが、Uzabase Journalの15th Anniversaryシリーズはもう少しだけ続きます!