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「自由な働き方」に期待してよかった。仕事と子育ての両立を目指して──How’s Uzabase? ワーキングペアレント編(1/2)

「自由な働き方」に期待してよかった。仕事と子育ての両立を目指して──How’s Uzabase? ワーキングペアレント編(1/2)

メンバーが入社前後に感じたことからユーザベースの実態に迫る「How’s Uzabase?」シリーズ。今回はワーキングペアレントに焦点を当てたインタビューを、前後半に分けてお届けします。

2021年1月入社の猪谷 祐貴(AlphaDrive所属・2児の父)と4月入社の後藤 優里絵(MIMIR所属・3児の母)は、転職・キャリアチェンジともに初挑戦。

前半で聞いたのは、転職のきっかけからユーザベースへの期待と不安について。今まで大手企業で働いていた2人は、なぜ最終的にユーザベースに飛び込んだのか? 子育て中の2人ならではのエピソードをじっくり聞きました。

目次
プロフィール(猪谷)
プロフィール(後藤)

転職のきっかけ

お2人の自己紹介と、転職のきっかけを教えて下さい。

猪谷 祐貴(以下「猪谷」):
企業変⾰を推進するコンサルティング・ソリューションカンパニー「AlphaDrive」の猪谷です。新規事業を生み出したいクライアント企業さまの伴走者として、事業創出を支援するのが主な役割です。

前職では、ライオン株式会社で新規事業提案制度の立ち上げをしていました。新卒として入社し、社内で新規事業を立ち上げたんですが、ひどく失敗しちゃった経験がありまして。その失敗をうまく活かさないと「新規事業が会社の中から生まれない」と思い、事務局運営に携わりました。

やりたいことがあって入社したのに、言われた通り働くことに慣れてしまった。そこから一歩抜け出したいのに抜け出せない──そんな人たちを、どうやったらもう少し良い方向へ導けるのか? 事務局時代はそんなことを、ずっと考えていたんです。「外部から企業変革に関わる仕事に特化したい」と新たなチャレンジを模索していたところで、AlphaDriveに入社を決めました。

後藤 優里絵(以下「後藤」):
エキスパート・ネットワークプラットフォーム「MIMIR」の後藤です。経済情報プラットフォームSPEEDAと連携した法人向けサービス「SPEEDA EXPERT RESEARCH」で、「重点領域」と呼んでいる業界のお客さま向けに、呼んでいる業界のお客さま向けに、相談内容に適したエキスパート「NewsPicks EXPERT」を紹介する業務に携わっています。

前職は、新卒で入社した自動車関係の外資企業で、エンジニアの経験を活かして技術目線からマーケティングや事業戦略を立てる仕事をしていました。業務を進めるにあたって「何か困った時に、知見のある人にリーチをするのが難しい」と感じた原体験が、MIMIRに入社するキッカケになりました。

仕事と家族について

転職にあたって、ご家族のことはどれくらい考慮したんですか?

猪谷:
転職活動をしていた2020年は、翌年2月に妻が出産を控えていた時期だったんです。なので年内に転職を完了させないと、自分の意識が守りに入ってしまうんじゃないかと危惧していて。

妻や他の家族からも「2人目の子どもが生まれたばかりなのに、ベンチャーに行って大丈夫?」と言われる可能性があると思って、「生まれる前になんとしても動くぞ」と早めに意志決定しました。AlphaDriveは上場企業の子会社ですが、外から見たらベンチャーですからね。

余談ですが、前職にギリギリ所属している2020年末に家のローンを組みました。与信がどうなるかが分からなかったので、一番優遇が利くタイミングでやっておいたほうがいいな、と思って(笑)。

猪谷ファミリー

猪谷ファミリー

後藤:
私は前職の在籍期間中に子どもを3人授かりました。実は1番下の子が生まれて育休が終わり、前の会社で復職をするタイミングで、夫の海外赴任が決まったんです。

最初は私も夫について行くことを考えたんですが、率直に「仕事を辞めるのは怖い」と感じました。これまでずっと正社員として働いてきたのに、一旦キャリアから離れてしまうと正社員で社会復帰をするのは難しいのではないかと不安を感じたんです。

子ども3人の子育てが落ち着くまでにはかなり時間がかかります。それでも、子育てをしながらずっと正社員のまま仕事をしたい、と思ったんですよね。

次のキャリアとしてMIMIRを選んだのはなぜですか?

後藤:
前職は製造業ということもあり、私にとっては高頻度で出社が求められる環境でした。仮に保育園や小学校から「子どもの具合が悪くなりました」と電話がかかってきた時にリモートワークをしていれば、1時間でお迎えを済ませて小児科まで辿り着けます。だけど通勤していると、1時間でやっと保育園に着けるかどうか。子育てをしているとこうした緊急対応が日常茶飯事です。

1人で3人を育てながら、リモートワークでやりがいのある仕事ができる──そんな条件で転職活動をしていたときに、転職エージェントからMIMIRを紹介してもらいました。

MIMIRは仕事と家庭のどちらかを犠牲にしなくてもいい。バランスのとれる理想的な職場環境だと思えたんです。

後藤ファミリー

後藤ファミリー

ユーザベースに抱いた期待と不安

お2人が入社前に抱いた期待や不安について教えてください。

猪谷:
「自由な働き方」に対する不安はあったように思いますね。というのも、前職では「自由だよ」と言われたことがなかったんです。

だけどユーザベースやAlphaDriveのサイトを見ると、働き方や意思決定が自由なことが見てとれて。「“自由”というものには、結局どれくらいのルールがあるものなんだろう?」というレベル感は、正直よくわからないまま入社しました。

だけど、自由という言葉から想像するに、子どもが生まれるタイミングに休んだり、送り迎えの時間をブロックしたり……といった融通は効くんじゃないかと期待はしていました。「異能は才能」というバリューを掲げているし、Diversity & Inclusionへの取り組みも、いわゆる一般的な大企業に比べても圧倒的に進んでいる印象を受けていたし。

期待していたからこそなんですが、今思い返すと、入社後の働き方については自分の上司となる人にあまり相談していませんでしたね(笑)。

入社したときに「子どもが生まれる時期は稼働を抑えめという前提でも大丈夫ですか?」とか、「送り迎えの時間帯はブロックしても大丈夫ですか?」とか、いくつか質問をしたんです。

たぶん大丈夫だろうなと期待していたんですけど案の定、「あー、もうそこは自由だから。スケジュールをブロックしておいて」だけで終わりました。

前職ではスケジュールのブロックだけでは調整が終わらなかったんですが、AlphaDriveではこれだけでいいんだ、と。想像通りの自由さでしたね。

猪谷のカレンダー

猪谷のGoogleカレンダー。保育園の送迎や家事の時間は全てブロックされている

後藤:
私は猪谷さんと逆ですね。夫が自宅におらず、私1人で子ども3人を育てなくてはならないので、働き方については入社前に非常に細かく確認しました。

朝は、小学生になる上の子は自分で学校に行くのでいいのですが、下2人の送りをまずしなきゃいけない。そして、夕方は3ヶ所にお迎えに行く必要があります。また、授業参観や保護者面談は逃したくないと思っていました。

仕事を切り上げたり、抜けなければいけないタイミングがどうしても存在するので、時間の融通が効くのかどうかはとても大事なポイントでした。「そういうタイミングでは仕事を抜けたいんです」ということは、入社のオファーをいただいて受諾をする前に、かなり細かく伝えました。結局確認しても、「それで大丈夫だよ」という答えだったんですけどね。

実際に入ってみると、私だけではなくチームのみんなが毎日のように時間の融通を効かせながら仕事に向かっていました。たとえばコロナで全国的に保育園が休園になっていたときも、みんなが同じような状態に陥っていたので、「みんなで頑張ろう」とSlackでよく分からない団結が生まれていましたね(笑)。

また、誰かが「今週は子どもの保育園が開きました!」と報告したら、「私は無理だからお願い」とか「逆に私のところがダメになったらお願いね」というやりとりが自然に発生していたんです。

女性だけではなく男性も、「子どもの送り迎えがあります」「病院に連れて行きます」「子どもの行事があります」というのを、Slackでしっかりと伝えられるオープンな環境です。それに対して「なんでだよ!」という殺伐とした雰囲気にならないのは、ある意味期待以上でした。

自由と引き換えにやらなきゃいけないことはキッチリこなす、という責任の大きさは確実に存在します。ただ、“自由”という部分でいうと、私が思っていた以上に自由度が高いですね。

MIMIRのSlackチャンネル

MIMIRのSlackチャンネル


後半では、転職後に経験したハードシングスや仕事と家庭の両立方法、今後の目標について語ってもらいます。お楽しみに!

執筆:髙田 綾佳 / 編集:近藤 里衣 / デザイン:片山 亜弥
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