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チャンスがどこにつながるかは、未来の私が決める(SPEEDA Japan Marketing & Branding Teamリーダー 松岡 遥歌)

チャンスがどこにつながるかは、未来の私が決める(SPEEDA Japan Marketing & Branding Teamリーダー 松岡 遥歌)

ユーザベースグループで働くメンバーを紹介する社員紹介インタビュー、第48弾はSPEEDA Japan Marketing & Branding Teamでリーダーを務める松岡遥歌です。

松岡 遥歌

松岡 遥歌HARUKA MATSUOKASPEEDA Japan Marketing & Branding Team リーダー

新卒で株式会社サイバーエージェントに入社。SEMコンサルタントとして複数の大手企業のマーケティング支援に従事。人材系ス...

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目次

なぜユーザベースに入社しようと思ったんですか?

ITに興味をもったのは小学生の頃です。当時、私の地元の九州は、本の発売が都心よりも2日遅れていたんです。今は少し改善されているとは思うんですが、昔は読みたい本が必ず2日遅れでないと本屋さんに並ばなかったんですね。それを普通の環境と思っていた小学校3年生くらいのとき、初めて親がハリーポッターの本をAmazonで頼んだら、発売日当日に届いたんですよ! 私はそれにものすごく感動したんです。

その後、コンビニでAmazonで頼んだものを受け取れるサービスが始まって、今度はITの力で初めて「親の許可がなくても買える」っていう体験をしました。小学生でもお金さえあれば、自分だけで好きな買い物ができるっていうことが嬉しくて。ITは私にとって強烈なイノベーションでした。

同じく小学生のころです。学校を病気で休んでいたときに、祖母と朝から昼までずっとニュース番組やワイドショーを見ていたんです。各番組がいろんなニュースを扱う中、気になったのは必ず出てくる為替情報。「どの番組にも出てくるとは、きっとこの数字はめちゃくちゃ意味があるんだろうけど……何が何だか全くわからん!」って思ったことが、経済に興味を持ったきっかけです。

そんな感じで、私の中でITや経済情報は子どものころから気になるものだったんです。

新卒でベンチャー企業を選んだのは、大学生のときに海外へ行った際に、日本のITが全然進んでいないことに衝撃を受けたからです。当時、海外のスマートフォンやデバイスで高いシェアを占めていたAppleやSamsung(サムスン)、LG Electronicsといった企業は、創業20〜30年くらいの若い企業だったんですよね。

そういった企業に、既存の日本企業が淘汰されているという現実を知って「やっぱりこれからは新しい力が必要なんだな」と強く感じました。だから自分の中では、スタートアップとかベンチャーとか、何か既成概念をひっくり返すような産業に行きたいっていう気持ちが大きかったんです。そんな理由で、大学卒業後にサイバーエージェントに入社しました。

2年ほど働いているうちに、「会社を成長させることよりも、自分自身も産業を勃興するほうに直接関わっていきたい」と思うようになりました。そのときすでに、ユーザベースが運営していた「entrepedia(アントレペディア)」(日本最大級のスタートアップデータベース、2019年にINITIALに統合)の存在は知っていました。

「このプロダクトってすごいな」とentrepediaにちょうど注目していたタイミングで、内田さん(内田 久美子/元ユーザベースリクルーター)からスカウトメールをもらったんです。すぐに「行きたい!」って思ってユーザベースに転職をしました。

現在の仕事内容と、仕事でワクワクしていることを教えてください。

今ちょうど、SPEEDAのブランディング戦略を「機能訴求」から「価値訴求」に転換しているところなんです。分かりやすくいうと、「SPEEDAを導入すると、7日間かかる分析時間が1時間に短縮されます」というプロダクトの機能面ではなくて、「分析時間の短縮が、会社の意思決定を加速させます」というような、プロダクトを導入したことで生まれる価値を訴求することに、ブランディングの方針を変えていこうとしています。

「今ある事業の成長をキープしながら、リブランディングに合わせて、プロダクトの見せ方を変えていく」──これは大変なことだけれど、すごく刺激的です。開発、セールス、カスタマーサクセス、マーケティング、それぞれの部隊がリブランディングに連動してこれまでとは違ったアプローチをしないといけないですよね。

自分たちの手で新しいプロダクトを作っているような感覚があって、ワクワクします。他社でリブランディングが成功した話でいうと、私はユニクロの例を思い出します。みんなユニクロの以前のロゴって覚えていないと思うんですよ。それって、今のロゴが浸透しきっている証拠で、すごいことだと思っていて。

気づかないうちに人のプロダクトに対するイメージや理解を変えられるんです。私も今それに近いチャレンジをしている感覚ですね。ユニクロの場合はB2Cですが、同じようなことをB2Bの業界でできることは、めちゃくちゃチャレンジングだし、すごくありがたいことだと思っています。

仕事で忘れられないエピソードはありますか?

入社してしばらくの間、自分のキャリアに必要かどうか疑問に感じていたスキルが、まさかこんなところで生きるとは思わなかった、というエピソードがあります。

私はユーザベースに入社してから、プロダクトや職種を越えたいろんな仕事を担当してきました。もともとentrepediaに関われるのであれば、職種はなんでも良いって思っていたので、内定はentrepediaのインサイドセールスでもらっていたんです。でも人が足りていなくて、入社直前にami(起業家のストーリーにフォーカスしたメディア、2019年にINITIALに統合)の配属になりました。職種はあるようでなくて、なんでも屋でしたね(笑)。

当時はアポ取り営業もしたし、起業家開拓もしました。インタビューをして記事を書いたり、映像のライブ配信をしたりとクリエイティブな仕事まで経験しました。楽しかったですけど「このキャリアって、どこに向かっているんだろう?」とどこかで不安も感じていました。

そんな中、入社して6か月後、entrepediaのマーケティングを兼務することに。さらにその3ヶ月後の2019年10月にamiとentrepediaはINITIALに統合されました。続いて2020年1月にはユーザベースのSPEEDA、FORCAS、INITIALのプロダクトの枠を越えて、マーケティング組織が統合されることになり、ここで職種がマーケティング一本になりました。SPEEDAやFORCASといった他の事業のマーケティングにも関わるようになったのもこのタイミングです。

そのマーケティング組織の統合があってから、2ヶ月後くらいですかね。コロナが流行り始めました。予定していた全てのオフラインイベントをオンラインに切り替えることになったのですが……そこで、amiを担当していたときの、クリエイティブな仕事の経験が突然活きることになったんです!

FORCASチームの500〜600人規模の対面イベントを、急遽オンラインイベントに切り替えて実施することがイベントの1週間前に決まりました。撮影、カメラの準備、スイッチャー、配信、機材用意といったイベント運営の全てを、外部パートナーに頼まずに自分たちでやることになったんです。

幸運なことに、当時もう使われなくなっていたami所有の配信機材が残っていたので、「これを使えばなんとかなる」状況ではありました。カメラの使い方やスイッチャーの方法、YouTubeのLIVEの配信方法などを、以前amiを一緒に担当していたメンバーと私で、マーケティングチームのみんなに教えたんです。それから朝から晩まで徹底的にリハーサルをし続けて、イベント当日、3〜4時間の生放送を無事にやりきりることができました。

その後もとにかく人が足りないので、全員が自分の担当ではないプロダクトの配信にも協力し合いました。FORCAS、SPEEDA、INITIALの事業の枠を越えて、メンバー全員が各イベントにコミットし成功させるという経験ができ、初めてマーケット組織が統合した価値を感じました。

自分の過去の経験が生きたことに対しても、「スティーブジョブズが言う『コネクティング ザ ドッツ(Connecting the dots)』って、こういうことか! 」ってめちゃくちゃしっくりきたんですよ。その経験は、私の中ですごく大きくて。今後も私が経験するチャンスは、一見自分のキャリアの延長線上にあるものじゃないものに見えても、迷わずにやっていこうと思えました。

ユーザベースに入って予想外なことばっかりなんですけど(笑)、チャンスがどこにつながるかは今の私が決めるんじゃなくて、未来の私が決めるって思っています。もうなんか全部楽しんじゃえ! っていう気持ちですね。

The 7 Valuesの中で、一番好きなバリューは何ですか?

「自由主義で行こう」が好きです。私は「大きな1つの目的を持つ人々が、自由なやり方で責任を果たす」という解釈をしているんですよね。大事なキーワードは責任。責任をどう果たすかっていうところに対して、ユーザベースの人って誰も諦めていないと感じています。これまで無責任な人は見たことがなくて、自分の中でどう行動して責任を果たすか、最も良いパフォーマンスをどう出すかっていうところを、みんな突き詰めて考えていると思います。

私はコロナ下で、東京から地元の九州に移住しました。完全にリモートワークになった2020年、実家に帰ろうかなって思ったときに、チームのメンバーが誰も反対しなかったんですよ。「責任を果たしてくれれば問題ないよね」っていう感じでした。そこで改めてすごい組織だと感じましたし、私自身移住を認めてもらうためにも、責任を果たさないといけないと強く思いました。

実は本格的に移住する2ヶ月ぐらい前に、メンバーに何も言わずに勝手に九州からリモートワークをして、移住ができるかどうかの検証をしていました(笑)。そこで何の影響もないことを確認したんです。メンバーにその実証実験のことを話しても、笑いながらさすがだね、いいじゃんって言ってくれました。組織風土のベースに「自由主義」が根付いているんですよね。

だからこそですが、ユーザベースで働くにあたっては、強い意志とかWILL(やりたいこと)がないと迷います。ここはサバンナだから(笑)。国立公園という名のサバンナみたいな。この範囲が国立公園ですよっていう管理者がもちろんいるんですけど、その管理者がすごく目を光らせているわけではない。仕事をしていて、トップダウンを感じることもほとんどないですし。

少し前に、経営陣がSlack上でやりとりをしていたIRの方針に対して、私が疑念があることをコメントしました。感覚としては、必要だと思ったからコメントしただけです。後で客観的に考えて、「こんなことが言える会社ってすごいな」と感じました。「意見を言う」っていうことに対して、抵抗があんまりないんですよね。それは、言うことを責められることがないっていう心理的安全性があるからだと思います。

The 7 Values:自由主義で行こう

今後挑戦したいことは?

足下ではやっぱり、SPEEDAのブランディングを機能訴求から価値訴求に転換することをやり遂げたいです。中長期では、マーケティングの組織としてもっと「学ぶ、創る、稼ぐ」ができる組織になっていきたいです。2022年に、マーケティング組織が立ち上げたNewsPicks Stage.(経済情報に特化したオンライン番組配信事業)がその良い例だと思っています。

普段の業務の中で学んだことを活かしたコンテンツを制作し、それから稼ぐこともできる。こんなに強くて稀有なマーケティング組織はないと思います。この組織だけで1つの事業部のようなインパクトがありますよね。マーケティング組織に限らず、全ての組織が既存の枠組みに止まらずに、新しい役割を担う可能性を秘めていると思います。「マーケティングの能力もすごいし、1事業としてもすごい」って言われるようなチームにしたいですね。

私の中で、ユーザベースはチャレンジできる環境としてものすごく居心地がいいんです。私は会社の中で3つぐらいキャリアチェンジをしてきた感覚がありますが、キャリアチェンジだけでなく組織の中で新しい事業が生まれることが頻繁に起こっていたら、飽きずに一生ユーザベースで楽しめるって思っています。

執筆:杉尾 美幸 / 編集:近藤 里衣・筒井 智子 / デザイン:杉野 遼

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