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削減効果は月160時間以上。事業に大きなインパクトをもたらすセールスオペレーションの仕事(B2B SaaS 岡崎佑子)

2020/10/23

削減効果は月160時間以上。事業に大きなインパクトをもたらすセールスオペレーションの仕事(B2B SaaS 岡崎佑子)

ユーザベースグループで働くメンバーを紹介する社員紹介インタビュー、第19弾は「おかゆさん」こと岡崎佑子です。

岡崎 佑子

岡崎 佑子YUKO OKAZAKIユーザベース Sales Operation Divisionリーダー

大学卒業後、印刷業界での外勤営業、外資系計測機器メーカーで内勤営業・セールスオペレーションを経て、2019年よりSPE...

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目次

なぜユーザベースに転職しようと思ったんですか?

最初の出会いは、前職の計測・制御機器メーカーで使っていたSPEEDAでした。当時もセールスオペレーションの仕事をしていて、営業が使っていたんです。便利なサービスがあると聞いて見せてもらった瞬間、「うわ、超便利!」と興奮しました。

SPEEDAってどんな会社が作っているんだろうと調べて、ユーザベースのコーポレートサイトにたどり着きました。ユーザベースのミッションは「経済情報で、世界を変える」。世界を変える、日本を変えるって言うと「青臭いことを言っているな」みたいな雰囲気があるじゃないですか。その中で言い切っているのが、潔くていいなと思ったんですよ。

もう1つの理由が、SPEEDAを日本のインフラにしたいと思ったから。自分の約10年間の営業人生の中で、「世の中には良い製品が溢れているのに、マッチングがうまくいっていない」「日本の営業活動には無駄が多い」と感じていたんですね。

たとえば、良いプロダクトやサービスを作っている会社はたくさんあるけど、名前が知られていないと営業電話をしてもガチャ切りされることって多いじゃないですか。その会社にとって、もしかしたら本当に必要なものかもしれないのに、もったいないですよね。

SPEEDAがインフラのように当たり前のように導入されるようになったら、営業電話が来たときにすぐSPEEDAで調べて「あ、いいかも」って分かって、機会損失が防げる。これは広めなきゃ! と思ったんです。

あと、バリューを掲げているだけでなく、きちんと体現しているところがいいなと。応募する際、UB Journal(現Uzabase Journal)なども熟読して、社員のことも調べたんですが、みんな言っていることに一貫性があるし、バリューを大事にしていることが分かって。

人としてのバリューと、企業として良いプロダクトをつくり、その両軸を保ったまま成長しているなんて奇跡的だなと思いました。どちらも諦めることなく成長していってほしい、成功させたいと思って、コーポレートサイトから直接応募しました。

現在の仕事内容と、仕事でワクワクしていることを教えてください。

基本的にはSPEEDA、FORCAS、INITIALの契約関連手続きを一手に引き受けています。お客様のやり取り、NDA締結、請求書やIDの発行など全てですね。チームリーダーとして入社しましたが、当初社員は私を含め2人だけ。あとは派遣社員の方とアルバイトのメンバーで構成されたチームだったので、リーダーといっても仕切る感じではないんだろうなと思っていたんです。

でも入社してみたら、もうみんな尋常じゃないレベルで働いていて衝撃でした。一般的に想像されるアルバイトや派遣社員の働き方と、全然レベルが違うというか……これは私もしっかりしなきゃと。

通常のオペレーション業務に加え、最近シェアードオペレーション(Shared Operation)もやり始めました。その人がやらなくていい仕事を、どんどん集約し最適化することで、本来期待されている彼らの仕事に集中できる環境をつくることを目指すものです。そうすれば、もっと成果が出るだろうし、もっとプロダクトも良くなるはず。入社したときからずっとやりたかったんです。

これを始められたことに、最近一番ワクワクしています。昨年まではSPEEDA所属でしたが、今年からB2B SaaS Businessとして、FORCASとINITIALも加わったので、最適化できる範囲も対象業務も増え、よりインパクトが大きくなったのが嬉しくて! 直近の四半期では、月160時間分の工数を削減できました。

シェアードオペレーションの目的を伝え、「自分たちじゃなくてもできる、移管できる業務はありますか?」と全事業・全チームにヒアリングした結果、月500時間分以上あったので、まだまだ最適化できるはず。前四半期では、まず負荷の高そうなところを巻き取った形です。

メンバーにヒアリングした際、「みんなが困っているところに手を差し伸べる、これぞ『渦中の友を助ける』ですね」みたいに言われるんですよ。間違ってはいないけど、心の中では「全部巻き取るから、売上あげてきて!」って思っています(笑)。

売上が立つのは、会社が伸びている感じがし嬉しいんです。「リソースが足りなくて、売上が伸びなかったです」とか「これが足を引っ張って未達でした」みたいなのは嫌で。

まだ残っている部分を巻取りつつ、必要に応じてセールスオペレーションチームのリソースも増やしていくつもりです。いかに上手くリソースを配分し、チームにとってやりやすい体制をつくっていくか考えるのもワクワクしますね。

仕事で忘れられないエピソードはありますか?

セールスオペレーションチームのメンバーって、「みんなの役に立ちたい」という人が多いし、仕事内容も営業メンバーをサポートすることが多いので、個人のwillを明確に持っていない人もいます。でもユーザベースってとにかくwillを求められるんですよね。私は「SPEEDAを日本のインフラにしたい」って明確なwillがあって、みんなにもあるだろうと思っていたけど、そうじゃなかった。

そのことに気づいたときはハッとしたし、忘れられない瞬間ですね。今はリーダーとして、メンバーのwillを一緒に見つけていこうとしているところです。いろいろな仕事を任せてみて、何が楽しかった? と振り返る。

それを繰り返しやっていたら、チームメンバーの吉野さん(吉野 尊/現 セールスオペレーションチーム リーダー)がフィードバックのとき、「自分はwillとか分からないタイプだったけど、シェアードオペレーションに取り組んでみて、すっごく大変だったけど、楽しかった記憶しか残っていない」と言ってくれたんです。

ユーザベースは360度フィードバックを取り入れているので、私も彼からフィードバックを受けたんですが「おかゆさん(私のあだ名)と比較したときに『willを持ち続けることの強さ』の意味を実感した」と書いてくれました。

まだ全員のwillを見つけられたわけではないし、試行錯誤している最中ですが、これは嬉しかったですね。私は壁打ちに付き合ったり、機会を提供したりするくらい。一歩ずつ前に進んでいる感じです。

The 7 Valuesの中で、一番好きなバリューは何ですか?

こう言ったらズルいかもしれませんが(笑)、7つのバリューのバランスが好きなんですよ。たとえば「自由主義でいこう」と「渦中の友を助ける」って、真逆というか、場合によってはぶつかることもあると思うんですね。その白黒つけられないところも、きちんと体現している感じがあるというか。

矛盾しているけど、干渉し合っているけど、バランスが取れている。もしユーザベースのバリューが「自由主義でいこう」だけだったら、転職しようと思わなかったかもしれません。7つのバリューがあることで、多角的に物事が見れるし、自律性を考えながら生きろと言われている感じ。

世の中には突き抜けたバリューや、何かに偏ったバリューを掲げる会社もある中で、the 7 Valuesはうまく分散しているなと思うんです。多様性を本当の意味で体現するうえで、必要なことが網羅されているんだなと。

どうしても1つ選べと言われたら「創造性がなければ意味がない」ですね。自分の立場がそうだからかもしれませんが、自ら私が動かなければ本当に契約管理の仕事だけで終わってしまう。でもやろうと思って動けば、いくらでも仕事のスケールを広げられるんです。

契約管理は全てのお客様と接するので、セールスオペレーションのやったことは全体に波及します。直接お客様とやり取りするセールスに比べれば、それぞれのお客様と接する濃度は薄いかもしれないけど、インパクトは大きい。創造性があればあるほど、事業に大きなインパクトをもたらせる。セールスオペレーションの醍醐味、面白さはそこにあるんです。

The 7 Values:創造性がなければ意味がない

今後挑戦したいことは?

the 7 Valuesにある「スピードで驚かす」をB2B SaaS コーポレート主導で実現させたいと考えています。今も十分スピードが早いけど、抜け漏れている穴もあるはず。そこに絆創膏を貼りながら、走り続けている感じなんですよ(笑)。

だからその穴を埋めて「ユーザベースのスピード感、半端ない」「ユーザベースのセールスオペレーションがつくったフローでやれば、今まで以上のスピード感で仕事が進む」と言われるような組織にしたい。そのためにも、今やっているシェアードオペレーションも含め、みんなが全力でアクセルを踏める状態を目指していきます!

執筆:筒井 智子
Uzabase Connect