創業メンバーの3人にハートを射抜かれた
河野 明子(以下「河野」):
前職から転職を考えていた頃、たまたま紹介された会社が、梅田さんと稲垣さん、新野さん(梅田 優祐・稲垣 裕介・新野 良介/いずれもユーザベース共同創業者)が立ち上げて間もないユーザベースでした。
最初は入社するつもりはなく、むしろ断るために面接に行ったんです。でもそこで、梅田さんと稲垣さんの純粋なパッションに心打たれてしまったんですよ。目を輝かせながらユーザベースのビジョンを語っている2人を見たときに「この人たちの作る会社を見てみたい。そして守らなきゃ」と思っている自分に気づき、次の面接で新野さんに会って、その思いは確信に変わりました。気づいたらユーザベースにいた感じですね(笑)。
創業時の苦労も、仲間と一緒だから楽しかった
河野:
よく周りからも「大変だったでしょ」と言われますが、「苦しい」とか「つらい」よりも、楽しかった思い出しかありません。当時は全社員一律の給与だったので当然年収も下がったのですが、「年収が下がっちゃった」という感覚もありませんでした。前職ではカレンダー通りに働いていたのに、転職して朝から晩まで働くようになっても、大変だと思うこともありませんでしたね。
河野:
一緒にいる仲間が大好きだったから、でしょうね。心から信頼できて大好きな仲間と、一日中頭を悩ませて、ごはんを囲んで、また試行錯誤する。その過程すら楽しいと思えたんです。いわゆる学生時代のサークルでの青春みたいな感じ。大好きな仲間とだったら何やっても幸せだし、楽しいと思えたのかな、と振り返って改めて感じています。
ユーザベースは世界中のいい人たちが集まる場所
河野:
規模は明らかに大きくなりました。昔は振り返ったらみんなの背中がすぐそばにあって、お互いの存在が近かったけれど、今は物理的に難しいですね。
でも、規模が拡大した今でも、「渦中の友を助ける」をはじめとするユーザベースのバリューや温かさは変わっていない気がします。意思を持った挑戦なら、まずは否定せず受け入れ、困ったときは手を差し伸べてくれる。「いい人」の集まりだからでしょうね。
だから何人増えようが、どんなに大きな規模のチームになろうが、ユーザベースに根付く価値や、新しいものを生み続ける情熱や雰囲気は、ずっと受け継がれていくと思っています。
河野:
人生迷うことばかりですよね。でも迷ったら、自分が好きだと思うことに全力になってほしい。そして挑戦してほしい。
周りからどう思われるとかではなくて、自分がいいと思うことはいいんです。私みたいに、周りから「大変そう」「つらそう」と思われても、自分が好きなことだったら幸せだと思えるから。自分のやりたいことを純粋に追いかけていった先に、素敵な未来が待っているはずだと信じています。